「ありがとうございました!!」
部活終了を知らせるチャイムが鳴り、部員たちは一斉に大きなカバンを持って部室を出ていく。
私は今日の活動の様子と振り返りを顧問に報告し、現マネージャーへ引き継ぎを残して、昇降口へ向かった。
靴を履き替えて校門まで向かうと、先程の部員
“ 岩本くん ”の姿が
そう言って彼が差し出したのは、今日の部活で残した練習風景の動画
バスケ部で試合を撮る時と同様、正面に部活用のスマホをセットして録画しておいた
運動部の部員は大抵の場合、試合や練習風景を動画に残すことで自分たちの動きを確認したり、次の大会までに作戦を練ったりする
そのため撮る角度やフォーカスの当て方などは重要になるので、注意しながら撮ったつもりなんだけど…
初対面のはずなのに、なぜこんなにも会話が続くのだろう
彼を見ていると、どこか懐かしい気持ちになった














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。