足立先生と 、
匡 … そして 、見知らぬ顔した 白衣を着た 2人の同僚がいた 。
「 久しぶりだな 〜 、 八鳳 チャン 」
匡は ニコッと 何時もの 何を考えているのか分からない顔して こっちを見つめていた 。
匡の顔を見たらなんだか 心臓が昂り、すごく苦しい 。
足立先生ともう1人はその場から動かず 、
匡と、俺の関係性を推測しようとしていた 。
「 .. 何 、なんの用 。 主上サン … 」
匡と 声に出すのは烏滸がましいし 、 腹が立つので 苗字で呼ぶと 、
「んはっ 、 すっかり 他人行儀ぢゃんか 〜 、 匡クン悲しぃ〜 」
と 派手な 青髪 を 耳にかけながらこっちに寄ってきた 。 匡が近寄る度に 俺は 足がすくむように 動かなくなってしまった 。
「 んで 、 何してんのこんなとこで 」
ニコッとまたあの笑みを浮かべ 俺の目線に合わせて 屈まれた 。
俺の嫌な顔が目の前に現れ 、 少し 、心臓と首に痛みが走った 。
それと同時に 、 匡の ふわっとする 甘ったるい香水の匂いと 、 嗅いだ事の無い 、 甘く心地よい匂いに包まれた 。
「 … な 、んでもねぇよ .. 。お前こそ .. 何してんだよ 」
白衣を着ていることから、嫌でも 理解できるのに 理解したくなくて 、
違う回答が来るのを期待して 聞いてしまった 。
「ナニッて .. お医者さんしてる ♡ 」
と 語尾にハートをつけたような 気色の悪い喋り方で 答えられ 、背筋が 伸びた 。
「.. あっそ 。 で 、 俺のとこに来る理由ねぇだろ 。 … 戻れよ 。 」
と 目線を外し 、 子供に目線を戻すと
「 あのさァ ? 俺ェ 、 後天性αだったらしくって 〜 … で 、 いーたいことわかるゥ ? 」
ニャハ 、 と 目を細め猫の様な 顔で問われた 。
「 知らねぇよ 。 生憎友達にオメガ性のやつは 居ねーよ 。 他当たれ 。 」
と 手で 振り払うと
「ちげーよォ 、 だから 八鳳チャンにィ 番になって欲しくって ♡ 」
と 予想もしない言葉が 聞こえてきた 。
「 むり … 。 ゼッテーいや 。 」
項を 手で隠し 、 威嚇すると
「 だって 八鳳チャン ほかのオメガと違って 、 すげー甘い匂いすんだもん ♡ ナニ 今発情期 ? ♡ 」
馬鹿なのこいつ 、 ヒートの時に外出る訳ねぇだろ … 。
そんな事を思いながらも 、脈は早く 、
ヒートの時みたいに 、馬鹿みたいに体が暑くなった 。
「 … 離れろ 。 気分悪ぃ 」
その場から逃げるように 立ち去ってしまった 。 今日は足立先生との 日なのに 、
最悪な日になった … 。
匡のせいで 。
急いでショートメールを開き
《 … 今日来たくないなら来なくていいです 。 》
とだけ 足立先生に送った 。
そしてトーク画面を切りかえ
『 枝原 』と書かれたトーク画面を開く
《 枝原 》
《やべぇよ … 。 》
《マサ、α性だったらしい 。 》
とだけ送り 、 返信を待った 。
返信が帰ってこないまま 家に帰ると ゔー 、 と携帯の通知音が響いた 。電話に出ると
< おい ! 匡が αってどういうことだよ ! >
と大声で枝原に 質問された 。
《 さぁ ? でもなんか 後天性らしくて 、 … さっき 番にならないか聞かれた 。 》
正直に話すと 、 数秒程度 沈黙が 流れた
《 .. ?枝原ー、 ? 》
声をかけると
< は ? 番? なってねぇよな ? てか 、 なる気ねぇよな ??? >
圧の掛かった 焦ったような口振りで 枝原の声が聞こえた。
《 番になる気は 、 俺は無い 。
けどさ … すげぇ 、今体熱い … 、
運命の番ってやつ… なんかな ? 》
と小さく呟くと 、
< 巫山戯んじゃねぇよ ! >
と だけ返され 、通話を切られてしまった 。
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その日 !1時になっても先生は来なかった 。
もう眠ようかと考えていたら 、
インターホンが鳴り 、 扉を開けると、
そこには 、 少し疲れ顔の 足立先生が立っていた 。
「 なにしてんの先生 。 入って 」
部屋招き入れると、
「ん 、 すまん … 急患が多くて遅れた 。 」
と この時間になった経由をいちいち 、
教えてくれた 。
その時 匡の話は出なかったが 、
夕飯がまだだったらしいので チャーハンを作ってやっていると 、
「なあ 、 主上 匡 と どーゆー関係なん ? 」
と 少し 前のめりに聞かれた 。
「 俺の一番最初で1番持たなかった彼氏 。 多分5ヶ月 。 俺がオメガだって知って 、
気持ち悪い 、 とか … 死ね 、とか … そんな言葉ばっかり 浴びせた 糞野郎だよ 。 」
そう答え、 テーブルに皿を乗せると
「 ふーん 。 そんな奴に 運命見出しちゃったんや 。 八鳳変わっとるな 。 」
と 笑われてしまった 。
「感じてない。 …嫌悪感しか感じてない 。 」
と告げて隣に座ると
「 その首の傷も アイツ絡み? 」
と 顎で くいくいっ、と首の傷を 指され 吃驚した 。
「見えてた? ごめん 。 」
謝り チョーカーを少し上にあげると
「 … 別に不快じゃあらへんよ 。 ただ、そんな本気やったんやって思っただけ 」
チャーハンを食べ終わった様子で 、 俺の方を向き
「 … 俺ん時もそこまで本気になれるん? 」
と 茶化すように聞かれた 。
「 冗談 」
と 付け加えられ 。 なんだか複雑な気持ちになった 。 水をひとくち口に含むと 、
ひやっとする水の感覚が、 煩わしくてたまらなかった 。
足立先生が 同じコップで水を飲むと 、 なんだか 頬が暑くなって
水の感覚も抜けていってしまった 。
「 なに ? シたいん ?」
俺の下を触りながら焦らすように聞く 足立先生は すこし 悪魔のような 、 可愛い 顔して 俺にキスをした 。
「 ん …っ 、してくれてもいいけど … ? 」
と 答えると
「 んは 、 なら 遠慮なく 。 」
と そのまま押し倒され 、 服を脱がされた 。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!