授業は正直言って聞き逃しても平気だ。
何せ、まだまだ貯金が残ってるからな。前世で
学校や塾で先取りして習った分の貯金が。
いつの間にか、私は膨大な量のメモを綴ってい
た。
–– 視点:黒子テツヤ ––
白咲あなたの下の名前さん
成績優秀で、運動神経も良く、顔立ちも整ってい
る女性です。
ただ、今日の朝から…何か変わったような気がし
ます
何やらずっと…メモを、書いているようなんです
授業のメモでは無いようですが…何を書いている
のか。隣の席なので、やはり少し気になります。
どうにか…見えないでしょうか
膨大な、クラスの人のメモ。
個人個人の癖や特徴を分析しています…それも、
異常に細かく、詳しく、丁寧に。
仲間にいれば、心強い人材であることは間違いな
いでしょうが…
…急にそんな勧誘をされるのは、迷惑ですよね。
何せ、そもそもマネージャー制度があるという話
でさえ聞いたことがありませんから。
勧誘するとしても…カントクに聞いてから、です
ね
黒子テツヤ…
見れば見るほど、つくづく不思議な男だ
コイツは本当に影が薄いのか…?普通に存在は
認識できるんだが
クラスの人混みの中からすぐに見つけることだ
って容易に出来る。そのくらいのレベルだ。
これも、ある意味…一種の才能なのだろうか
ぴよぴよ…
…そして鳥が寄ってくる。そう、私は今中庭のベ
ンチに座っているのだ。
めっちゃ鳥が寄ってくる…かわいいから許すが。
・影の薄い人を見つけること
・鳥に懐かれることが可能であること
この二つが私の能力なんだろうか
という涼子の話から推測するに、おそらくではあ
るが、キセキの世代だっけ?以外にも、異能者はい
るのであろう。
私も異能者だったりは…しないだろうな。当たり
前だ。
…そもそもキセキの世代ってなんだっけか
黒子は…違うのか。幻の6人目なんだもんな
あとは…あー、あれだ。転生初日に会った奴。
…黄瀬。黄瀬涼太。
…あと4人いるのか…覚えてないな
…マシン郎?
駄目だ全く思い出せない。諦めよう。
諦めも肝心だからな












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。