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第19話

笑っていたその理由は
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2022/02/25 15:13 更新
🐧「あ!スビニヒョン!あなた!お水ありがとうございますん!」

「おかえり!あなた!」

「うん、」

🧸「ねぇユメ、ユメも歌ってみない?」

「え」

🐿「いいんじゃない?ユメこの前音楽で先生に好評だったじゃん」

🦊「まじ?音楽の先生めっちゃ厳しいのに!それは是非聞いてみたいな」

🧸「やっぱり!ユメ声の感じから絶対上手いと思うんだよね〜!」

🐧「ヒョンそんなこと分かるんですか笑笑笑」

🦊「ユメなんか歌える曲ある?」

「えっと、…日本語の曲でもいいですか?」

「え、ユメ日本語の曲なんて知ってるの?」

「うん、ボーカロイドっていう機械の子達が歌ってる曲があるんだけどすっごいカッコイイんだよ!」

おーうまさかここでボカロが来るか大丈夫か世界線

🦊「なんでもいいよ動画サイトから探せるやつなら!」

「じゃあ、【アスノヨゾラ哨戒班】」

うわああああああああめっちゃエモいやつきたぁあこれは絶対泣ける。

♪『気分次第です僕は…』

中学生とかになると割と人によってはボカロに触れる機会は多くなる。私もその1人で友達の影響でそこそこ聞いていた。
でも、この曲オッパ達にはどう聞こえてるんだろ?アスノヨゾラの歌詞は全部日本語だけど…

チラッと5人の方を見てみるみんなすごく魅入っていた。皆真剣に、目を輝かせてユメの歌を聞いている。

♪『空へ舞う 世界の彼方 闇を照らす魁星 』

うっわあの高音綺麗にだせるのエグイな…いいなぁ私もあんな綺麗な高音でたらなぁ…

ユメのリサイタルもあっという間に終わり、ユメが歌い終わっても場は騒然としたままだった。

「ど、どうでしたか…?」

🐧「すごい…凄いよユメ!!!」

🧸「めっちゃ綺麗な声だった!!」

🦊「これはあの厳しい先生だって好評するわけだ」

🐿「思わず聴き惚れたよすごい才能だね!」

🐰「いやぁ俺凄すぎて言葉でないよ…?」

「ありがとうございますっ!!あなたも、どうだった?」

「凄かったよ!実は私もあの曲知ってたんだけどあんなにサビを綺麗に歌える人中々いないよ!!」

「ほんと!?嬉しいなぁ〜!!!」

🦊「よしじゃあ次は俺と歌おう」

「へ!?」

🐧「ヒョンずるいです!!僕もユメと歌いたい!!」

🐿「僕も歌ってみたいな」

🧸「俺も俺も!」

🐰「6人でも歌いたいね」

「そ、そんな皆さんと歌うだなんて…!」

皆ユメの歌声をすっかり気に入ったようで次は誰と歌うかの争奪戦が始まった。結果、みんなでデュエットをしていって最後に6人で歌う形になった。あたしは上手く混ざれなくて完璧観客状態なんだけど、正直このままボムギュオッパとユメのデュエットを見れる自信はない。

「げ!」

🐿「あなた?どうした?」

「ごめんもうこんな時間!あたし今日親からはよ帰って来いって言われててさ〜!ごめんあたし先帰る!」

🧸「あなた…?」

「お先失礼しまーす!あ!誰か後で歌の動画ください!!」

くだらない芝居をしてあたしは早々にライブハウスを去る。まぁそんなバレバレな感じではないと信じたいけど。

「はは、我ながら幼稚な逃げ方だなぁ…」

皆は今頃、楽しく歌っているんだろう。そりゃ皆本気で歌ってる人達なんだから上手い人とやりたいのは当たり前だ。

ヴーッヴーッ

「電話?」

スマホみるとボムギュオッパからかかってきていた

「もしもし…?」

外にいるのだろうか。車が通る音と共にオッパの声が響く

🧸『もしもーし、あなた?大丈夫?』

「え?」

🧸『いやさっき帰ろうとした時ちょっと顔暗かったからさー』

「そんな分かりすい感じでしたか…?」

まじ??そんな感じであんな帰り方してたら気づいてかまってちゃんじゃんそれが許されるの夢主だけだべ????

🧸『いやそんなあからさま〜って感じじゃないよ?でもなんかなーって多分違和感感じたの俺だけだろうから勘違いの可能性も全然あるけどさ』

「なるほど笑でもなんにもないですy」

🧸『でもあんな風に聞き返してきたってことは暗い自覚はあったんだね』

「…っと、」

ど、どうしようなんて返せばいいんだでもオッパとユメが仲良くしてるの見るの辛くてなんて言えなくない???

🧸『まぁ、無理に話せとは言わないけどさもし辛かったらすぐに言うんだよ?そしたら、』

🧸『またキャラメルラテぐらいなら奢ってあげるからさ」

「え」

私は思わず立ち止まったなんで、今、電話とは別の場所から声が聞こえた

🧸「急に立ち止まると危ないよー?」

後ろからまた声が聞こえて、振り向くとスマホを耳に当てたままオッパが立っていた

「なんで…」

🧸「んー、こういう時の俺の勘は当たるから?」

「ははっwwwなんですかその理由」

🧸「でも来てよかったよ。」

オッパに優しく頭を撫でられる。

🧸「やっぱり暗い顔してた」

「あ、…」

さすがに誰もいない時まで明るい顔は保っていなかった。

🧸「よし、俺とデートしようあなた!」

「デッ…!?」

急になんてこと言い出すんだこの人はいやもちろん行きますけど

「でもオッパいいんですか練習は?」

🧸「うん、今日はユメと歌ったら終わりにしよってなってたからあなた送ってそのまま帰るって言ったらOKしてくれた」

「そうなんですね!…ってデートってどこ行くんですか…?」

🧸「それはお楽しみ!」

オッパに手を引かれるままついて行った先は…

「海!?」

🧸「そ!海!!ほら、靴脱いで!」

2人で靴と靴下を脱いで海に少しだけ入ってみる。だいぶ暖かくはなってきたけど、春の海は少しだけ冷たかった。

🧸「それっ」

「ぬぇっ!ちょ、オッパ!」

🧸「ほらほら〜」

オッパに海水をかけられるいや冷たいんやで

「やっ!」

🧸「わっ!やったなぁ!」

「オッパが先にやってきたんですよ!?笑笑」

2人で子供みたいに水を掛け合って遊んだ。2人ともびしょ濡れになったけど、めっちゃ楽しかった笑

「びしょびしょですね笑」

オッパはブレザー脱いでたけど私は脱がずに入ったのでブレザーまでしっかり濡れている。あー海水だけど大丈夫かなこれ()まぁ、着ては帰れないな

🧸「そうだね笑笑タオル持ってる?」

「さすがにもってないんでハンカチで何とかします笑笑」

🧸「風邪ひくよ笑ほら貸すから」

「わぁ!ありがとうございまーす!」

🧸「元気出た?」

「はい、とっても!」

🧸「なら良かった!あ、空」

「え、うわぁ…!!」

ちょうど夕日が落ちる頃なのか夕方から夜へと移変わろうとする空の色がとても幻想的だった。

「綺麗…!!」

🧸「でも海辺って暗くなるといくら街灯があっても結構暗いからそろそろ行こっか」

「はい!」

🧸「おっとその前に、これ着な」

「うぇ…?」

ファサっとかけられたのはオッパのブレザーで、

「いいですよ!オッパ風邪ひいちゃいますよ!?」

🧸「はいはい俺は大丈夫だから着てなさい」

「じゃあ、有難く借りさせていただきます…」

ここで無理に断ろうとしても無駄だと言うことは学習済みなので大人しくブレザーを借りる。
オッパの匂いがしてすごく安心するし、あの少女漫画ご定番の抱きしめられている感も正直めちゃくちゃある。

🧸「あ、そうだあなた俺のパフォーマンスに気づいてくれたんでしょ?」

「パフォーマンス?」

🧸「そ!さっきユメが教えてくれたんだけど、俺が2曲目の振りであなたに向かってバンッて撃ったら撃たれた振りまでしてくれたんでしょ?」

「っあー…笑」

ユメあのオタク反応を言ったんだな????

🧸「あの時はすぐダンスに集中しちゃったから撃った後までは見えなかったんだけど気づいて貰えて俺凄い嬉しかった!!」

あれまって、

「もしかしてさっきユメと話してて笑ってたのって…」

🧸「さっき?あなたが戻ってきたぐらいだったらそうだよ?」

ってことはつまりオッパ嬉しそうにしてた理由は…あたし…?

🧸「あなた?大丈夫?」

「な、なんでもないです!!!」

自分でも顔が熱いのがわかる。良かった今暗くて…
今日の帰り道、あたしはオッパにバレないように気を落ち着かせるので必死だった。

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