第3話

story2.記憶の無い少年
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2025/12/28 15:00 更新
この世界は腐っている
そう、生きれば生きるほど思ってしまう
店に行けば対応するのはもう人間と見た目も声も何ら変わらないコンピューター
道を歩けばバグが暴れ、逃げ遅れた人間が無様に死んでいる
その度に人間の目はオレをほうを向き「助けろ」と言わんばかりの圧をかけてくる
その目が酷く醜くて如何わしくて
その目を見たく無いからオレはバグを殺す
もう誰1人として、オレにあんな目を向けるやつがいることは許さない
そんなやつがいたらオレが救ってやる
だから毎日、錆びたキーボードに言ってやるんだ
0517.tks
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待ってろよ
ってな
パソコンに一件の通知が来る
4人が帰ってきたようだ
案の定、遠くからはドタドタと何かが凄い勢いで走ってくるような音がした
今日こそは突進されても動じないぞ、と腹に力を入れてびくともしないようにする
カシャン、と鉄格子が外れる音がした
敵襲かと急振り返る
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ってなんだ…ルイか…
振り返った先は敵でも何でもなくただオレたちのチームの爆弾魔として親しまれるルイが入ってきたようだった
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いやぁ、すまないね、新しく作ったドローンの試運転をしたくてつい
ならば普通に入ってくればいいものを、やはりこいつは少し変わってる
当たり前のように窓の縁に足をかけぴょんと飛び降りる
少し危なっかしいように見えるのは彼のプログラムの都合上だろう
もうそれに慣れてしまっているから何のこともない
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はぁ…全くお前は、もう少し落ち着いて生活できないのか…ぐふっ!?!?
ルイにいつものお説教(甘い)を行っていたところ、横蹴りを思いっきりくらった
もちろん犯人は…
0909.em
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う〜わんだほいキ〜〜ック!!!
このピンク頭の天真爛漫という言葉が似合う少女、エムだ
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全く…エムったらもう少し落ち着いて
続いてやってきたのはそんなエムのパートナーである比較的まともなネネ
しかし彼女はかなりの毒舌やらなんやら…一言で言うとツンデレという立ち位置だ


オレが突撃されて咳き込んでいるところを横目で見たと思ったらフッと鼻で笑ってすぐに目を逸らした
おのれこいつ

あとでミント入りのアイスを食べさせようかと思ったがそのあと虫を部屋に投げられるかピーマンを生で食べさせることをオレは理解しているから我慢した
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っはぁ…うるせぇっすよ
ぶっきらぼうに言い捨てて部屋に入るアキト
こいつもこいつでめんどくさいがネネよりは素直だから助かる
こう見えてまともでもあるからまぁ許そう
0525.tuy
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先程からツカサ先輩の声が聞こえて幸せでした
涼しい顔して多少変態気質なこのイケメンはトウヤ
多分この中では一番まともだがどうやらこのカッコいいオレに惚れてしまったようで毎日のようにオレを褒め称えてくる
まぁ悪い気はしないからな!!!特別に褒めさせてやろう!!!!!
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何ニヤついてんの…気持ち悪い…
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なっ…!?オレは断じて気持ち悪くないぞ!!なんてったってスターだからな!!!
そしてオレ、ツカサだ
オレはこの組織の中で最も強く、最もかっこいい男だ
そして組織の幹部祐逸の人間だ
オレにはここに来るまでの記憶が一切ない
名前も何故かポケットに入っていた名札から知っただけで本当にわからないんだ
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まぁみんな無事に集合したところだしいつもの会議といこうじゃないか!
0909.em
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あ!あたしもさんせー!帰りに美味しそうなたい焼き買ってきたんだ〜!!
エムは中身がたくさん詰まったたい焼きの袋を頭上に掲げながら笑った
その笑顔に釣られてオレたちも笑う
そのまま流れでいつもの会議が始まった
会議と言ってもオレたちの会議は相当のことが無い限りただの雑談だ
0909.em
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それでねっ!あたし、お店の人に間違えて3000円出しちゃったの〜!でもでもっ!本当は1000…えぇっと…
0720.nn
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1880円だよ、エム
0909.em
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あぁぁそうそう!1880円だったの!
0909.em
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ネネちゃんが教えてくれなかったらあたし間違ったままたい焼き買っちゃってた!!
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お前はもう少し考えろよ…
0909.em
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だってだって!美味しそうだったんだもん!!
確かにエムの言う通り美味しい
だがエムが間違えた理由は美味しそうだからじゃない
思考のプログラムが未完成だからだ
エムはそのことを深く理解できていない
だから誰も何も言及できない
1112.akt
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…これって美味いのか?
0525.tuy
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あぁ、とても美味しいぞ
0525.tuy
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少しだけ食べてみないか?
1112.akt
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あ、あぁ…
1112.akt
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…味がわからねぇ
0525.tuy
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やはりダメか…
そしてこのアキトは味覚がない
それだけ?と思うかもしれないがこれがとても辛い
どんなにオレが美味しい料理を振る舞っても何も感じないのだ
可哀想で仕方がない…
0624.ri
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ふふっ、じゃあお茶菓子もできたところだし早速会議と行こうか!
0720.nn
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そうだね、えーとそれじゃリーダーを呼ばなくちゃだね
???
???
その必要は無いよ〜!!
0525.tuy
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この声は…!?
???
???
そのとおーーり!!
rin
rin
みんなのリーダー!リンの登場だよ〜!!
0909.em
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わぁぁぁ!リンちゃんの登場だ〜!!
…探す手間が省けたようだ
そう、この人がオレたちのリーダー、リンだ
リーダーといってもこいつはどちらかと言うと「友達」
天真爛漫でいつでも笑顔、側から見ればごく普通の女の子だ
だがリンは特別な力を持っている
それはバーチャル世界へ行けることだ
バーチャル世界は楽園、辿り着いたら最後もう帰れない
代わりに真の肉体を手に入れ、現実世界へ行きそこで1人の人間として生きていける
なのにリンは何度もバーチャル世界に行っているのに帰って来れている、今ここでコンピューターとして動いている
謎が多いが無害だし楽しいから良いとするがいずれ問題は起きるだろう
それがオレたちのリーダーだ
rin
rin
さて…みんないるし会議を始めようかな…
rin
rin
と、その前に〜???
さっきまで部屋の中で一番豪勢な椅子に座っていたがすっと立ち上がり…
rin
rin
エム!たい焼き準備した!?
0909.em
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はーーい!もっちろんでーす!!
rin
rin
ネネ!暇つぶしのゲーム用意した!?
0720.nn
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うん、たくさん用意したよ
rin
rin
ルイ!たい焼きに合うお茶用意した!?
0624.ri
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もちろん。今日は良いお茶っ葉を使ったよ
rin
rin
トウヤ!カラオケの準備した!?
0525.tuy
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あぁ、いつでも好きな曲が歌えるぞ
rin
rin
アキト!!元気!?!?
1112.akt
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はーい、元気っすよ
rin
rin
もっと!笑顔で!元気そうに!!
1112.akt
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ッはぁ〜〜〜、はい!!元気っすよ!!!
rin
rin
合格!!
こんな謎の点呼が始まり
rin
rin
そしてツカサ!!



rin
rin
Are you ready?準備はいい?
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…っはは
0517.tks
0517.tks
You bet!もちろん!

rin
rin
O.K.
rin
rin
I FOUND MYSELF INSTEAD!私は   代わりに自分自信を見つけた!
rin
rin
 And you?あなたは?
0909.em
0909.em
 
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0624.ri
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0525.tuy
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1112.akt
1112.akt
 
0517.tks
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rin
rin
…ふっ…あっははは!!
rin
rin
みんな最高!!
rin
rin
さぁ!始めようか!
タンッと床を蹴り一回転を決め華麗にお辞儀をする
rin
rin
どーせ、誰も聴いてない!
rin
rin
意味とかどっちだっていい!
rin
rin
とにかくノれるもん下さい!(?)
rin
rin
無様でもいいじゃないか!
rin
rin
君たちの考え、全て歌ってくれないかい?
rin
rin
意味わかんねぇこの社会を変えよう!







  「「「「「「了解、リーダー!!!」」」」」」






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