しおんが出ていったドアを見つめる。
瑠姫くんのことは推しだと思ってたけど
私瑠姫くんが好きなのかな?
瑠姫くんはすごく優しいし、
イケメンだし、
たまに出るギャップが最高に萌えるし、
プデュ時代からずっと
応援してきた。
でもこれは恋?
そんなことを考えてたら気づいたらもう2じで。
眠れそうにないからホットココアでも飲もうと1階におりた。
真っ暗だったから誰もいないと思ってたら
急に出てくるからびっくりした。
可愛いな〜って言いながら頭をヨシヨシしてくれる瑠姫くん。
こんな人が彼氏だったらいいのにって
何回思ったことか。
あんまり心配してくれないのが嬉しかった。
だってしおんに告白されたなんて
瑠姫くんに言えないもん。
みんな……?
みんなが私のことを
すき?
そんなこと、あるわけ、ない……。
だってあのJO1だよ?
釣り合わないよ。
って瑠姫くんに言われてとりあえずベッドに入ったけど
結局眠れなかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!