あの子に会ったのはこの世界に来てからまだ間もない頃だった
ただ何も考えず何も考えられずに
人目につかない花畑で一人
ただただボーとしていたときだった
子供…と言っても私と同い年くらいだろうか
青い髪の男の子だった
よろしく?この子は何を言っているの?
正直鬱陶しいと思った
異世界と言ってもこの子は人間
人間なんかと話したくはない
構う必要なんてないでしょ
だって…
何なんだろうこの子は
鬱陶しいはずなのに
この子の言葉一つ一つが暖かく感じる
こんなのあってはならない
でも…
あぁこの子は眩しいな
未来に希望を抱いて
真っ直ぐ前だけ見て
歩み続けてる
私は絶対に立てない
そんな所にキミは居る
なのに私に構って
私の心を取り戻すなんて言ってくる
私が笑った?
そんな訳ない
…考えないようにしよう
だって考えてたらきっといつか…
壊れてしまうから














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。