前の話
一覧へ
次の話

第16話

浮気してる? 2
946
2023/11/22 12:00 更新
暗がりの中静かに歩きながらこちらに近付く気配を感じる。
枕元に手が置かれる感触を感じ取った瞬間、腕を掴んで俺の上に覆い被さるように引き寄せる。
氷雨
わあぁッ?!
受け止めたらすぐに俺が上になるよう体勢を変えて氷雨の腕を押さえつける。

やっと氷雨を捕まえた…。

もう逃がさないからな。
倒理
おまえ…俺に隠れて何コソコソやってんだよ。分かってんだぞ?全部
氷雨
ど、どういうこと…ッ、ん、
イライラする気持ちが先立って、戸惑う氷雨に構う事なく無理矢理キスをする。
俺からは逃げられないって分からせる為に。
氷雨
とうり、苦し…ッ、
身をよじりながら苦しさを訴える氷雨。
そんなに苦しいなら離してやるけど俺がやる事に文句言うなよ?
氷雨
え?やだやめて倒理!
氷雨の首筋のあちこちを唇で強く吸い上げ痕を付ける。
わざと視界に入る場所にマークして周りに見せつけてやる。
氷雨
こんなとこにキスマークつけたら、みんなに見られちゃう…!
倒理
は?見せるためにやってんだよ
氷雨
やだ、とうり、やぁぁっ…
僅かに体を動かすが俺に上から押さえつけられて逃げられない氷雨。
嫌がる仕草が可愛くて感情は更に煽られ、制御出来なくなる。
氷雨
お、怒ってるの?
倒理
…怒ってる
首筋から耳に舌を這わせて耳の輪郭を舐めた後、甘噛みしていく。
いつも触れられると嫌がる場所だから敢えて攻めてやる。
氷雨
やッ、とうり…黙ってて、ごめんなさ、い、ッ…
抵抗するのを諦め、従順になり始めたのを感じて口角が上がる。
氷雨
知ってたの?全部…
倒理
当たり前だろ。俺は探偵だぞ?
氷雨の不安げな、かすかな声を聞くと支配欲は一層掻き立てられ、押さえつけていた手は服を脱がせる準備に入る。
まずフワフワした胸元を開く。…フワフワ?
スカートの中に手を入れて下着を剥ぎ取り、足を持ち上げ開かせる。…スカート?

不思議に思った俺は、ベッドの横に置かれたナイトライトのスイッチを押した。

パチッ
倒理
…っ?!
氷雨
…♡
穏やかな光に照らし出された氷雨は恥ずかしそうに両手で顔を隠している。
そしてその姿は…ミニスカサンタ…?
氷雨
知ってたんだね。僕がこの衣装のデザインを日々描いてた事も、洋裁教室に通ってた事も…
衣装…?え、これ手作り…?
氷雨
驚かせようと思ってたんだけど、ぜ〜んぶ、バレてたんだねっ。さすが倒理
倒理
あ…うん。知ってたよ…?ははっ
氷雨
そっかぁ。そんなに僕のミニスカサンタを待ち侘びてたなんて…怒るほど焦らしちゃってごめんね
倒理
ん〜…まぁね。ところで何で今その格好してるの?まだ11月だけど
氷雨
予行練習だよ。クリスマスの日に倒理の枕元にプレゼントを置く練習
わざわざ練習する必要があるのか…しかもコスプレして。気持ちは嬉しいけど…。
というかハロウィンの時といい、俺はコスプレ好きと思われているのだろうか。
氷雨
あのね、最初は普通のサンタさんの衣装のデザイン持って行ったんだけど、洋裁教室の先生がね、絶対ミニスカサンタのほうが可愛いよって言ってくれたんだ
倒理
へ、へぇ〜…
洋裁教室って住宅街のあの美魔女か…。
氷雨
似合ってる…?
倒理
似合ってる…可愛いよ
氷雨
えへへ、良かったぁ〜♡ところで今日、僕誰かにつけられてる感じがしたんだよね。ストーカーかもしれない。調べてくれない?…って、ちょっと、倒理!
なんだ、浮気かと思ったら勘違いだったのか…。 
俺の事をストーカー扱いしている氷雨の話は聞かないフリしてさっきの続きを開始する。
クリスマスの日まで待ってと氷雨サンタは懇願するが、そんなの知ったこっちゃない。
こんな可愛いサンタが予行練習に来たら襲わない訳ねぇだろ?
トナカイが待っていたって帰りの夜道も狙われる危険があるから、もう氷雨サンタは帰さない。



プリ小説オーディオドラマ