第75話

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2026/05/20 21:00 更新



あなた.
 ( うわ ) 







 レイが、一瞬だけ目を丸くして。 


 それから、楽しそうに笑った。 









レイ.
 嫉妬? 
シャルナーク.
 は? 
あなた.
 ( うわ言った ) 







 直球。 


 豪速球。 





 シャルの眉がぴくっと動く。 





 でも否定しない。 


 否定、しないんだ。 









レイ.
 安心して 
レイ.
 取らないよ 
シャルナーク.
 …… 
あなた.
 ( いや何この会話 ) 







 彼氏か何かですかね。 





 ここに私いるんだけど。 


 当事者なんだけど。 





 完全に蚊帳の外だし。 





 そしてシャル。 





 数秒黙ったあと。 


 ぽつり。 









シャルナーク.
 …別に 
 取られたくないとかじゃないし 
あなた.
 ( いやそれ ) 







 めちゃくちゃ取られたくない人のセリフ。 


 そんな顔でそんなこと言ったって。 





 レイ、笑い堪えてる。 


 周囲、息止めてる。 









生徒.
 え、なにこれ 
生徒.
 少女漫画? 
生徒.
 現実?? 
あなた.
 ( たぶん現実 ) 







 たぶんだけど。 





 その空気の真ん中で。 


 なぜかシャルだけ、じっと私を見てる。 









あなた.
 …なに 
シャルナーク.
 別に 







 即答。 


 でも耳、赤い。 









あなた.
 ( あー… ) 







 なるほど。 


 分かりやすい。 





 私はちょっと笑って、 
 わざとシャル側へ肩を寄せる。 









シャルナーク.
 …っ 







 反応、早。 









あなた.
 ( 今日ほんと否定しないな ) 







 周り、「 え、付き合ってるよね? 」 
 「 いやもう確定でしょ 」ってヒソヒソしてる。 









あなた.
 ( まじか ) 







 でも。 


 隣でちょっと嬉しそうにしてるシャル見たら。 





 なんかもう、訂正するのも面倒になって。 









あなた.
 ( …まぁいっか ) 







 そう思ってしまった時点で。 


 たぶん、もうだいぶ手遅れだった。 
















 昼休み明けの廊下って、 
 なんであんなに治安が悪いんだろう。 





 授業戻るやつ。 
 購買で戦争してきたやつ。 


 窓際で恋バナしてる女子。 
 なぜか廊下のど真ん中で笑い転げてる男子。 





 名門校ってもっと“静”のイメージだったのに、 
 普通に“陽キャの巣”である。 









あなた.
 ( 思ってたんと違う ) 







 私はそんな騒がしい廊下を、 
 一人だらだら歩いていた。 





 午後の授業、だるい。 


 眠い。 
 帰りたい。 





 人類、だいたい昼食後は 
 機能停止するようにできてると思う。 





 ぼんやり歩いてた、そのとき。 









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