第3話

現実…???
98
2026/01/31 14:01 更新
【自宅】
彩
…………。
彩
((パチッ
目を覚ますとそこは自分の部屋だった
手元には金色の指輪が転がっている
彩
…リアルな夢だったな……
 
                  ーその日の夜ー
彩
ふぅ…
1日の終え、自分の家に帰宅した
彩
……。(ご飯…食べよう……)
昨日の夢が少し気にはなったが、すっかりいつも通りの生活に戻っていた
そんなとき…
???
「主様…主様…早く…お戻りください」
彩
幻聴…かな?
彩
…………
彩
………
もう一度慎重に耳をすましたが何も聞こえない

彩
気のせい、かな……?
???
「主様…聞こえますか?」
彩
声が聞こえる……!
どうやらその声は、金色の指輪から聞こえるようだ
???
「主様…主様…早く…この指輪をつけてください」
彩
スッ((※指輪をする
指輪を指にはめた
すると昨日と同様に強烈な眠気が襲ってきた
彩
……………
彩
…………
 
彩
………
彩
う…う、ん……?
ベリアン
ベリアン
お帰りなさいませ。主様
彩
お前は…(べ……?)
彩
(ベーコン……だっけ?)
ベリアン
ベリアン
私に敬称は不要だとお伝えいたしましたよ
どうぞ、「ベリアン」とお呼びください
彩
あ……(そうだ…ベリアンだった)
彩
うん…またこの夢なんだな…((ポソ
ベリアン
ベリアン
主様。昨日も言いましたが、ここは夢ではありません
ベリアン
ベリアン
この屋敷も、私たち執事も現実に存在しているのです
彩
そうは言われてもなぁ……
ベリアン
ベリアン
うーん…どう説明すれば信じてもらえるのでしょうか…?
ベリアン
ベリアン
あっ!そうです!ではここでちゃんとご説明いたしましょう
 
ガタ…ガタ…
ベリアン
ベリアン
どうやら下の階で、他の執事たちが取り込んでいるようですね
ベリアン
ベリアン
そうです、主様!下に降りてみましょうか!
ベリアン
ベリアン
他の執事達に会ってみたら、主様にこの世界が現実だと信じてもらえるかもしれません
【デビルスパレス 食堂】
ガチャ
ベリアン
ベリアン
どうぞ…主様こちらへ
彩
ああ、ありがとう
ロノ
ロノ
主様…!
ルカス
ルカス
よかった。主様、また戻ってきてくださったんですね
彩
る…ル○ン……?
ルカス
ルカス
えっ??
???
お初にお目にかかります。主様
フルーレ
フルーレ
俺は執事のフルーレと申します
フルーレ
フルーレ
衣装担当ですので、お召し物に関することはこのフルーレにお任せください
ベリアン
ベリアン
フルーレくんは、裁縫が得意でお洋服を一から作ることができます
ベリアン
ベリアン
主様も着てみたいお洋服などあれば、ぜひ彼にお申しつけください
フルーレ
フルーレ
なんなりと、主様
彩
分かった。ありがとう(刺繍か…手先が器用なんだな)
ベリアン
ベリアン
ところで皆さん、騒がしかったようですか…いったい何があったのですか?
ロノ
ロノ
あぁ…それが…
謎の猫
うま…うま…このササミ美味しいですね!
ロノ
ロノ
この猫が厨房の鶏肉を勝手に食べてて…
謎の猫
すみません…お腹が空いて、どうしても食べたくなったんです
ロノ
ロノ
だからと言って盗み食いをしていい理由にはならねぇだろ!
ベリアン
ベリアン
なるほど…それで騒がしかったのですね
ルカス
ルカス
それにしても喋るなんて不思議な猫ちゃんだね。
猫ちゃん、キミはどこから来たのかな?
謎の猫
え、えっと…空から落ちてきた…みたいですけど…
フルーレ
フルーレ
みたい…?自分のことなのに分からないのかい?
謎の猫
それが…ここに来る前のことは何も覚えていないんです
ルカス
ルカス
記憶喪失ってやつかな?
謎の猫
た、たぶん…そうです…
フルーレ
フルーレ
喋るし、空から降ってきたし…さらに、記憶喪失だし…
フルーレ
フルーレ
キミ、怪しすぎ!もしかして、天使のスパイなんじゃないの?
彩
(スパイス…カレー?)
謎の猫
ち、違います!僕はスパイなんかじゃありません!
ロノ
ロノ
流石にこんな小さい猫がスパイなわけねぇだろ?
フルーレ
フルーレ
うーん…ま、それもそうか…
ベリアン
ベリアン
猫さんの事情はわかりましたが…これからどうしましょうか?
ベリアン
ベリアン
この屋敷で、動物を飼うことはできませんし
ルカス
ルカス
じゃあ、屋敷から追い出すのかい?
ベリアン
ベリアン
それは少し可哀想な気がしますね…
謎の猫
ぼ、僕をここで執事として雇ってください!
ロノ
ロノ
はぁ?突然何を言い出してるんだ、この猫!
フルーレ
フルーレ
結構大胆だね、キミ
謎の猫
ここを追い出されても、行くところもないですし…飼うのがダメなら、ここで働かせてほしいです!
彩
(千と◯尋みたい…)
ロノ
ロノ
いやいや、猫が執事って聞いたことねぇぞ
ルカス
ルカス
でも、猫ちゃんが執事って面白くない?私は賛成だけどなぁ~
フルーレ
フルーレ
本気ですか、ルカスさん?
ルカス
ルカス
猫ちゃん。あなた、何か特技とかありますか?
謎の猫
掃除、洗濯、お料理、お裁縫まで…
謎の猫
やったことはないですけど、がんばります!
ロノ
ロノ
いや、やったことないんかい!
ルカス
ルカス
なぁベリアン、どうかな?この不思議な猫ちゃん、執事として雇ってみない?
フルーレ
フルーレ
ルカスさん…完全に楽しんでますね…
ベリアン
ベリアン
では、ここは主様に決めてもらいましょう
ルカス
ルカス
そうだね。主様が決めたことならみんな納得するだろうし
彩
……(丸投げだ…)
彩
………ねぇ、キミ
謎の猫
はい!
彩
キミって、覚えるの…得意?
謎の猫
お、覚えるの…ですか?
彩
うん。例えば……人の名前とか地名とか…
謎の猫
れ、練習すればできると思いますけど…
彩
うん、じゃあ採用
彩以外
(はっや!?/早い!?)
彩
キミを『記憶係きおくがかり』に任命する
謎の猫
き、記憶係!?
彩
そうだ。仕事内容は主に私が言った人の名前、地名。そこの名物などを覚えてもらう
謎の猫
で、でもなんでそんな係に…?
彩
実は私……
彩
物を覚えることが苦手なんだ( ''   )スンッ
         彩ちゃんは重度の忘れん棒
彩以外
………………え?
彩
だからキミには私のかわりに物事を“覚えて”もらう
彩
それができたら、ここに置いてあげる
彩
どう?やれる?
謎の猫
ぼ、僕……!
彩
無理しなくていい
謎の猫
…え?
彩
自分のことも分からない状況なんだ。不安じゃないわけがない
彩
これはキミ自身が決めること
彩
無理して“後悔”しないでほしい
彩
駄目だったら、私が代わりにキミの家を探そう。いくら時間がかかっても…キミの安全を確保してみせる
謎の猫
…主様
彩
“するか、しないか”じゃないんだ
彩
でも“できるか、できないか”でもない
彩
“やりたいか、やりたくないか”なんだ
謎の猫
……!!
謎の猫
…………。
謎の猫
…やりたいです
彩
………。
謎の猫
確かに主様の言う通りです
謎の猫
でも!
謎の猫
見ず知らずの僕のことを、こんなに心配してくれて…優しくしてくれて…
謎の猫
そんな主様の元で働きたいと思ったんです
彩
……そっか
彩
うん…いいよ
謎の猫
ありがとうございます!一生懸命働きますね!
ベリアン
ベリアン
猫さん。今、この時をもって…この御方おかたは、あなたの主様です
ベリアン
ベリアン
ちゃんと執事らしい礼儀作法れいぎさほうを覚えてもらいますからね
謎の猫
了解しました!よろしくお願いしますね、主様!
彩
…よろしく(まだ慣れないな…)
ロノ
ロノ
今日から俺の後輩ってわけだな。よろしく頼むぜ、猫
謎の猫
はい!よろしくお願いします!
ルカス
ルカス
うーん
ベリアン
ベリアン
どうかしました?ルカスさん
ルカス
ルカス
いや「猫ちゃん」って、なんか他人行儀な気がしてね。せっかくなら名前をつけてあげたほうが良くない?
フルーレ
フルーレ
そうですか?俺は猫のままでいいと思いますけどね…
ロノ
ロノ
ん?首輪に何か書いてあるみたいだぞ?
ロノ
ロノ
えーっと…、MUU…ム…ゥ…ムー?
フルーレ
フルーレ
ムー?もしかしてそれがキミの名前なのかい?
ムー
ムー
なるほど!僕はムーという名前なんですね!
フルーレ
フルーレ
間抜けな響きが愛らしくていい名前だね
ロノ
ロノ
フフ、おいフルーレ!そ、そんなこと言ったらムーが可哀想だろ
ムー
ムー
そう言いながら顔は笑ってますけど…
ルカス
ルカス
それではムーちゃん。これからよろしくね
ロノ
ロノ
なぁ、フルーレ。こいつに燕尾服を作ってやれよ!
フルーレ
フルーレ
はぁ…ロノ…。そんなに簡単に言わないでくれるかい?
フルーレ
フルーレ
服を作るって結構大変なんだよ
彩
(そうなんだ……)
ロノ
ロノ
猫の服なんて小せぇんだから簡単だろ?パパパっと作れんじゃねぇのか?
フルーレ
フルーレ
はぁ…わかってないな。一番手間がかかるのは最初のデザインなんだよ
フルーレ
フルーレ
俺は衣装づくりには一切妥協できないからね
フルーレ
フルーレ
はぁ…少し頭を使えば分かりそうなものだけれどね
ロノ
ロノ
お、お前…相変わらず性格わりーなぁ
ルカス
ルカス
ほらほら、二人とも。主様の前だよ?喧嘩はやめた方がいいんじゃない?
ロノ
ロノ
ぐぬぬ…
フルーレ
フルーレ
ふん!
彩
(意外と仲悪い…?)
ダッ…
ガチャ
ハウレス
ハウレス
ルカスさん!ルカスさんはいませんか?
フルーレ
フルーレ
ハ、ハウレスさん?
ハウレス
ハウレス
き、緊急事態です!
ルカス
ルカス
私はここだよ。どうかしたのかい?
ハウレス
ハウレス
治療をお願いします!ボスキが…負傷してしまって…
ボスキ
ボスキ
ぐっ…ったく…天使のやつら…
ロノ
ロノ
ボスキさん!
ムー
ムー
ひ、ひどい怪我です…
彩
ヒュッ……!
 



   忘れたくても忘れられない……遠い……記憶………













キキィ!!

ドンッ!!!
彩「××ッ!!(泣)いやっ!!お願い!私を置いていかないでっ!!(泣)」
××「ごめん…ね……さや、か………ニコ」
××「……私の分まで……幸せに……なって…ね………?」
彩「いや……いやっーーーーー!!!」







彩
……………。
ムー
ムー
主様…?
彩
……なんでもない…


フルーレ
フルーレ
いったい何があったんですか?
ハウレス
ハウレス
魔道服なしで天使と戦ったんだ
ロノ
ロノ
そんな無茶な
ボスキ
ボスキ
チッ…あいつら…魔道服無しじゃ、ここまで手こずるのか…
ルカス
ルカス
ハウルスくん!ボスキくんを医務室に運んでください!
ハウレス
ハウレス
わかりました!おい、ロノ手伝ってくれ!
ロノ
ロノ
あ、あぁ…
ボスキ
ボスキ
うっ…すまねぇ
ダッ…
ガチャ
彩
(今のヤツは大丈夫なのだろうか?)
ベリアン
ベリアン
実は昨日、主様があちらの世界に戻られた後、再び天使が現れて…
ベリアン
ベリアン
ハウレスくんとボスキくんが、天使狩りに出ていたんですが…
ベリアン
ベリアン
やはり魔道服なしではあの二人でも厳しかったみたいですね
ベリアン
ベリアン
…って主様!?大丈夫ですか!!
彩
あぁ…平気だ……はぁ…はぁ……
彩
はぁ…はぁ……しばらくしたら落ち着く
ムー
ムー
さっきからこんな調子で…💦
フルーレ
フルーレ
とても苦しそうですよ💦急いでルカスさんを…💦
彩
やめろっ!!
彩以外
!!?
彩
そいつは…今重症の執事の治療をしているだろ…はぁ…はぁ……
フルーレ
フルーレ
で、ですが…!
彩
ふぅ、ふぅ…私のは時間が経てば収まる。放っておけ
ムー
ムー
主様〜…… :( ˘•̥ㅁ•̥˘):
彩
ムーは魔道服が何なのかまだ教わっていないだろう?彼らに教えてもらえ
ムー
ムー
うぅ……(>︿<。)
彩
ふっ…別に死ぬわけじゃない。少しは落ち着け
ムー
ムー
うぅ…ぐすっ……はい、主様
ベリアン
ベリアン
……それでは魔道服について詳しく説明致しますね
ベリアン
ベリアン
魔道服というのは天使に唯一対抗できる力です
ムー
ムー
へぇ…そんな凄い力が執事さんにはあるんですね!
ムー
ムー
あれ?でも、さっきの二人は魔道服の力が使えなかったって…
ベリアン
ベリアン
はい。魔道服は主様の呪文がなければ発動しないのです
彩
私が昨日の呪文を言えさえすれば、魔道服は発動するのか?
フルーレ
フルーレ
主様!もう大丈夫なんですか?
彩
あぁ。少し落ち着いた…もう平気だ
ベリアン
ベリアン
はい。主様がいないと魔道服もただの服と一緒です
ムー
ムー
へぇ〜。主様ってすごい力を持ってるんですね!
彩
そう、なのか?自分ではよく分からないが……
ベリアン
ベリアン
ハウレスくんとボスキくんはとても強い二人ですが…魔道服がないとあの有様です
フルーレ
フルーレ
それに、天使のやつら…最近、現れる頻度が多くなっているし
彩
頻度が多くなっている…?どういうことだ?
ベリアン
ベリアン
こんなに天使が活発になるなんて、今までありませんでした
ベリアン
ベリアン
何か不吉なことが起きなければいいのですが…
ムー
ムー
不吉なこと…?なんか怖いですね…
彩
(不吉なこと…か)
ベリアン
ベリアン
おっと…暗い雰囲気にしてしまい申し訳ありません
ベリアン
ベリアン
ところで主様。せっかくこちらの世界に戻って来たんですから…
ベリアン
ベリアン
自室で、ゆっくり疲れを癒してください。お部屋に紅茶をお持ちします
ベリアン
ベリアン
さぁ、こちらへ

【デビルズパレス 自室】
ベリアン
ベリアン
すぐにお菓子とお茶をお持ちいたしますね。では、失礼いたします
ベリアン
ベリアン
ガチャ))
ムー
ムー
主様のベッドはとても大きいですね〜!僕もここで一緒に寝てもいいですか?
彩
あぁ。好きにするといい
ムー
ムー
ありがとうございます!こんなベッドで寝れるなんて幸せです
彩
私はムーのその図太さは嫌いじゃない
彩
切り替えの速さは、次の活力にもなりやすい
彩
ここに来て何かと不便かもしれないが…その図太さがあれば大丈夫だろう
ムー
ムー
主様……もしかして僕のことバカにしてますか?
彩
…?いや、していないが?
⬆ 褒めたつもり
ムー
ムー
そうですか……💧‬
彩
だが、寝床を共にする上で一つ、条件がある
ムー
ムー
はい……?なんですか?
























彩
──というのが決まりだ。いいな?
ムー
ムー
う〜ん…それ、他の執事さん達には内緒ですか?
彩
あぁ。他言は禁ずる
ムー
ムー
う〜ん…ちょっと気が引けるけど、わかりました。頑張ります!
彩
あぁ。では、共に眠ることを許そう


疲れていた私はベッドに横たわると、そのまま眠ってしまった。





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