いない
どこにもいない
彼女が…あなたさんが……__
“どこにも、いない“
普通仕事場にいるはずなのに、“いない“?
おかしい、“行方がわからない“
片手に持っていたスマホで電話をかける
数日前から、行方不明だった
「仕事に行ってくる」そう一言だけ残して消えた
仕事場にも行ってないらしく、家にも帰っていない
監禁生活、3日目☆
今何時かも全くわからないよっ☆
太陽が遮断されてるこの空間は、脳を狂わせる
結構前からされてたストーカー被害。
まさかその犯人が私を監禁するとは思わなかったけどな!!!
私のスマホを犯人に破壊されたことだけはほんっっとに許せないけどな!!!!()
賠償金払え!!!!←
こいつの目的が、わからない
私を監禁したのに、手を出してこないどころか栄養のある食事を用意して。
まずここがどこなのかもわからないけど…
黒のフードを深く被って、顔は見えない
その瞬間、頭に衝撃が走ったと思ったら、私は気を失った
頬に、温かいものを感じた
頬が…濡れて…
………涙?
ニグさん泣いて___
ギュッ
苦しいくらいに抱きしめてきて、涙で私の服を濡らす
……覚えてないや…
……なんで謝るの?
頭が傷んで、喋れない
子供のように泣いてて、抱きしめる手がもっと強くなる
ニグさんの頭を、撫でる
懐かしいなぁ、子供の頃はこんなことしてたっけ
ニグさんが泣いて、私が慰めて。
……いつの間にか、大きくなったなぁ
泣き過ぎってレベルで泣いてる…
頭痛いな…
呼吸が荒い。走ってきてくれたんだと思う
……えっ?
……冷静に分析しながらも私を離してくれないんだな…←
ゆっくりこっちに近づいてきて、手を握ってくる
泣くの我慢してる…のかな
愛されてるなぁ…私
「もう少し、周りの人の気持ちを汲み取ってみろ」
犯人の目的……
私に“なにかを伝えたかった“…?












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。