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第2話

# 001
135
2024/06/10 03:37
     ある日のこと。
     私とこと姉は買い出しに行った。
     その帰りにめんどくさい奴らに絡まれてしまった。
     圧が怖く思わず後ろに下がるとシャッターにぶつかった。
橘 ことは
  ねぇだからどいてってば  
     こと姉が私の前に立ち庇ってくれるが
.
  そんなこと言わないでさぁ   
.
  行きたいとことかないの?  
.
  したいこととかさぁ   
橘 ことは
  あんたらの顔に卵ぶつけてやりたいけど  
手ふさがってるしもったいないから
橘 ことは
  やらない  
     こと姉はそう言うとあいつらを睨みつけた。
.
    
.
  気の強い女の子は好きだけど
あんまり強気でいると痛い目見るよ
     こと姉が先に行こうとしたから私もそれについて行こうとするとその言葉と同時に強く腕を掴まれた。
あなた
  いた、、、い、、  
あなた
  やめて、、ください、、!!  
橘 ことは
  なにすんのよ  
.
  こっちの子は気弱くて可愛いじゃん   
橘 ことは
  離してよ、!!  
     こと姉がそう言うと金髪の男の肩に手が置かれた。
.
  真昼間からだせぇこと  
やってんじゃねぇよ
     と制服を着た男は言う。
.
  あ゙?  
.
  なんだてめぇ  
.
  舐めたなりしやがって  
邪魔すんじゃねぇ!!
     と金髪の男は拳を振る。
     それを軽々とよけ次は制服の男が拳を振った。
     周りにいた男たちも金髪の男も一瞬でやられてしまった。
.
  こんなんで強いって勘違いできる頭  
どうなってんだよ
.
  俺の顔と名前よく覚えておけ  
     制服の男はそういうと金髪の男の胸ぐらをつかみ
.
  弱いやつは俺を避けるように
強いやつは俺を見つけるように
桜 遥
  俺は風鈴高校桜遥だ!  
あなた
  さくら、、  
     桜くんはそういうとポッケに手を入れ去ろうとした。
橘 ことは
  あ、、  
橘 ことは
  ちょっと、、!!!  
     それをこと姉が走って追いかけるので私もそれを追いかけた。
橘 ことは
  ねぇ、、ねぇってば、!!  
     こと姉は桜くんの腕をつかみ
橘 ことは
  ありがとう  
     そう言った。
     私もそれにつられて
あなた
  あ、、ありがとう、、  
     そんな言葉が口から出ていた。
     桜くんは当たりをキョロキョロと見回し
桜 遥
  え、、俺?  
     そう自分を指さした。
橘 ことは
  あんた以外に誰がいるのよ、、  
     とこと姉は呆れた声でそう言った。
     私もうんうんと頷くと
桜 遥
  っ、、!!!!  
     桜くんは顔を真っ赤にして
桜 遥
  別にお前らを
助けたわけじゃねぇし!!!
桜 遥
  さっきのやつが
気に食わなかっただけだし!!!!
     そういいそっぽを向いた。
橘 ことは
  それでさあんたお腹すいてない?  
桜 遥
  はぁ、、!?  
桜 遥
  空いてねぇし!!  
     そうは言ったものの流れで喫茶ポトスへと桜くんは足を運んだ。
     こと姉がオムライスを出す。
橘 ことは
  へぇじゃあ桜は外の人間なのか  
     私がポトスの制服に着替えている間色々とお話していたらしい。
橘 ことは
  通りで見たことないわけだ  
橘 ことは
  こんな町に来るなんて珍しいからさ  
桜 遥
  どーせ俺は変人だよ  
橘 ことは
  違う違う 
橘 ことは
  桜がどーのってんじゃなくてさ  
あなた
  ここちょっと前まで色んなチームとか
ギャングの喧嘩や抗争で治安悪かったし
あなた
  ふつーの人はまず近寄りたがらないし  
橘 ことは
  そうそう  
橘 ことは
  ゆーて私達も元は外の人間なんだけどね  
     こと姉は桜くんにスプーンを差し出した。
橘 ことは
  私は橘ことは  
橘 ことは
  こっちはあなたの下の名前  
あなた
  よろしくね桜くん  
     桜くんは俯きオムライスに手をつけようとしない。
橘 ことは
  あれ食べないの?  
橘 ことは
  オムライス嫌いだった?  
桜 遥
  食うよ今から食うんだよ  
     と反抗期の子供みたいな言い方で食べ始めた。
あなた
  こと姉のオムライスちょー美味しいよ  
     桜くんは1口食べると"︎︎うまっ"︎︎って顔をした。
桜 遥
  この店テイクオフとか出来んの、!?  
     テイクオフ?  
橘 ことは
  は?  
橘 ことは
  テイクアウトだろ  
橘 ことは
  できねぇよ  
桜 遥
  うっ、、、そっ、、出来ねぇのか、  
あなた
  桜くんの髪の毛と目変わってるね  
あなた
  カラコンとか?染めてるの?  
桜 遥
  あ゙?ちげえよ  
桜 遥
  何か文句でもあんのか  
     桜くんが顔を上げたので少し近づき
あなた
  ビー玉みたい、、、  
あなた
  きれー、、、、  
     私がそう言うと桜くんは椅子から飛び降り後ろに下がって
桜 遥
  あ、、、!?やんのか!?  
     と耳まで真っ赤にしながらそう言った。
橘 ことは
  メンチ切ったわけじゃねぇよ  
橘 ことは
     とこと姉は私の頭に手を置いた。
あなた
桜 遥
  お前変わってるな、、、  
あなた
  私?  
桜 遥
  そうだよ、、、  
桜 遥
  だいたいは気色悪がるか  
頭ごなしに否定してくる
あなた
  まぁもっと凄いのみてるし  
橘 ことは
  こんなの   
     こと姉はそう言いながら手を顔の少し上であわせ軽く前や後ろに振った。
桜 遥
  どんなだよ、、、  
橘 ことは
  もしかしてそれで?  
     桜くんは水を飲むと
桜 遥
  喧嘩にナリは関係ねぇ  
桜 遥
  だから俺は風鈴にきた  
桜 遥
  偏差値は最底辺  
喧嘩は最強
桜 遥
  落ちこぼれの吹き溜まり
毎日が派閥争いに下克上
桜 遥
  盆も正月も喧嘩が
ない日はないって話
     桜くんはそういうとスプーンを置き
桜 遥
  俺はそこでてっぺんとる  
     と言った。
橘 ことは
  おぉいうね  
桜 遥
  別に  
桜 遥
  喧嘩しか取り柄のない  
ド底辺の嫌われ者が
桜 遥
  1番かけて喧嘩するなんて最高じゃねぇか  
桜 遥
  まさにクズ中のクズを決める戦い  
俺にピッタリだ
     風鈴はそんなところじゃない。
     そう言おうとしたがこと姉に止められてしまった。
橘 ことは
  随分期待値がたかいのね  
橘 ことは
  あー!!!  
橘 ことは
  だから学校明日からなのに  
制服着てんだ!!
橘 ことは
  わくわくしちゃった?   
     とこと姉は桜くんをからかうように言った。
桜 遥
  うぐっ、、!!!  
桜 遥
  ちげえーし!!  
桜 遥
  これはあれだ!!
引っ越してきたばっかで服がねぇんだ!
橘 ことは
  そーすかそーすか   
橘 ことは
  楽しみっすよね学校生活 
     こと姉がにやにやしながらそういうと桜くんは思い切り立ち上がり
桜 遥
  てめぇ!表でろ!  
     そう言った。
.
  ことはちゃんあなたの下の名前ちゃんご馳走様  
.
  お金机の上に置いてあるよ  
あなた
  山じいいつもありがと  
あなた
  気をつけてね  
.
  はいはいまた来るね  
あなた
  うん、!  
桜 遥
  おいじいさん  
桜 遥
  荷物忘れてんぞ  
     と桜くんはオレンジ色の紙袋を持ってきてくれた。
.
  これは大変だ  
.
  いやいや最近物忘れが酷くて、、  
あなた
  ちょっとそこまで送ってくる  
橘 ことは
  うんよろしく  
     みんなの推しを教えてください!!!
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