第14話

どこまでも呑気
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2026/03/10 08:53 更新





皆が次なる患者の元へ向かおうとしていた一方で、花魁坂は一ノ瀬に昨日運ばれてきた幼い女の子、芽衣のケアだった。



『(あの子...)』

花「どうしたの?」

『同じ黒髪だな〜って』




座っている芽衣真顔で見ていたため、花魁坂はあなたが何か考えているのかと思ったら、同じ黒髪に既視感を覚えただけだった




そんな穏やかな空気を切り裂くように、突如無数の足音が聞こえてくる。

花魁坂を呼ぶ看護師の声に反応して、隣にいたあなたも後ろをむく。
すると、目の前を担架に遺体を乗せて運ぶ援護部隊の面々が足早に通り過ぎていった。



「先生!」

花「あらま…たくさん来たね」

『うわ、どうしたのこれ』




初めての状況にいつものオーバーリアクションではなく、冷静なリアクションになてっしまうあなた




「見回りをしてた援護部隊が、大量の死体を回収したみたいです。ざっと30人ぐらいです」

『30?!』

花「そんな量の死体が放置されてたの?」

『30って有り得るんです?』

花「いや、普通なら有り得ないね」




一ヵ所に複数の遺体があること自体は、各部隊がチームで動いている以上有り得ない話ではない。

だがそれでも、30という人数は異常だった。

鬼のことを何も知らないあなたでも、この状況はおかしいと思ったのか、隣にいる花魁坂と顔を見合わせてそんな話をしていると、不意に幼い声が聞こえてくる。



芽「待って!パパ!ママ!」

一「芽衣…」

花「芽衣ちゃんのご両親だったのか…」

芽「うああぁぁぁ!!パパァ…!ママァ…!」

花「慣れないね…本当に…」

『(これが母さんが言ってた...)』




運ばれてきた遺体の中に自分の両親を見つけ、その場で泣き崩れる芽衣。

花魁坂と一ノ瀬もくらい影を落とすが、あなただけは違った


昔から鬼と桃太郎の話を聞いていた
羅刹学園に入ってからも少しは軽い気持ちだった

だが、今回このような場面を見て一気に現実なのだと実感した



『(にしてもグロ過ぎないか?)』



だが、いつものような思考に戻り




『(ここはチャラ先がいるし...)私は他の患者さんのところに行きますね〜』

花「うん、お願いね。…大丈夫?」

『?はい、大丈夫ですよ?』



花魁坂が何に対して大丈夫と言ってきたのか分からないが、一応返事をしておいたあなた

そして、花魁坂と一ノ瀬と反対側に歩いていった


............





『なーんか、不思議だな〜』




2人と別れて誰もいないところを腕を頭の後ろで組みながら呑気に歩いていたあなた




『ほんとに桃太郎がいるんだな...』



"しかも戦いだし"と付け加え考える



そう陥るのに無理はないだろう
つい最近まで普通のJKだったあなた


放課後友達とカラオケやプリを撮ったり青春を謳歌している真っ最中だった

だが、無陀野と出会ってことによって180℃変わってしまった環境



だが、あまり重くは思っていないらしい




『ん?...なんか騒がしいような......まぁ、傷は痛いよね』




今、あなた以外の人があんな状況に陥っているなど微塵も思っていなかったあなたであった


めっちゃラグい

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