いつもより瞼の落ちた白雪姫の瞳は
透けて見えるほどに美しい。
まつ毛さえも雪のように白い白雪姫。
そんな彼女を目の前にした人は
どんな気持ちだろうか。
ベッドに腰をかけている白雪姫に
片手、そして脚と、木材の軋む音をたてながら
黒い髪と白い髪が混ざりそうな近距離。
そっと2人の唇は重なる。
息が途絶えそうな長い口付け。
しばらくして相手の眼が見えるほどの距離になる。
白い肌にほんのりと赤みを見せる。
眉をへこませ、困惑をした瞳孔は小刻みに揺れる。
カーテンの開いた窓からは満月がこちらを向いていた。
処刑人の告白をして、ちょうど1ヶ月の印だ。
そんな発言に、白雪姫も月の方に眼を向ける。
月明かりに照らされた部屋は薄暗く、
2人の殺し屋の眼は反射していた。
これは敵に回してはいけないと言われる
頂点に君臨する死神である白雪姫と、
2番に至る処刑人の2人が
恋仲となる、物語であった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。