はじめside
帰り道の車の中であなたは眠りについた。
赤信号で止まるたびに
寝顔を覗く。
かわいいなぁ
とにやにやする。
なんとなく、何を話していたのか
予想はついている。
それにしても
理由はどうであれ
泣かすなんて、、
とちょっと怒ってみたりもするけど
こうやって自分のもとに
帰ってきてくれただけで
それでいいやと思える自分がいる。
婚約の余裕か ?
婚約の余裕ってなんだ。←
…いいやつそうだった。
だからとっさに近づけたくないと思った
でも、
あなたの気持ちは ?って思うと
2人で話す時間が大事なんじゃないかと思った。
あなたが俺に向かって発する
”大好き”はものすごい力を持っている。
その言葉だけで救われて頑張れて
あたたかい気持ちになれる。
それを受け取れる俺は
本当に幸せものだ。
おそらくハルキくんは身を引いてくれた。
そのことも忘れずに
あなたを幸せにしたい。
運転中そんなことを考えていた。
あっという間に家に着く。
が、
あなたさん全く起きません。
…無理やり起こすのもかわいそうかなぁ
って声掛けするほど全然重くないが
お姫様抱っこで家に入った。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。