第2話

いち 桃瀬くん
53
2025/10/04 22:23 更新
店の窓からは散りかけた桜がぼやーと映っていた。

よく目をこらすと、ピンクの花びらが必死で木にしがみついている。

そんなことは他所に中学校に入学してから私の視力は下がり続けていた。

それでついに高校生になって、メガネの度数をあげることになってしまった。

お母さんは乗り気のようで近所のメガネ屋ではなく少し遠めの大型店舗へ私を引っぱっていった。


…やっぱり似合わない。

鏡を見ながらそう思った。

美人がうらやましい 。

そうも思った。

そんなことを考えながら鏡と格闘していると
桃瀬らん
桃瀬らん
これいいんじゃない?
と突然声をかけられた。

……桃瀬くんだ。

…そういえば家ここらへんって行ってたかも、?
桃瀬らん
桃瀬らん
咲良はどう思う?
再度すすめられたそのメガネをしぶしぶかけてみたが。

残念ながらセンスの無い私にはそれが似合っているのか似合っていないのかさっぱりわからなかった。
桃瀬らん
桃瀬らん
うん、やっぱり。それいいと思う
咲良(なまえ)
咲良あなた
そ、そうかなぁ……?
すごく申し訳ないけど、はっきり言うとどれをかけてもあまり自信がわいてこない。
桃瀬らん
桃瀬らん
今かけてるのが1番いい
桃瀬くんは無邪気な笑顔でそう返した。
咲良(なまえ)
咲良あなた
じゃあ、これにする、!
やっと、メガネが決まった…。

にしても.桃瀬くんセンスいいな~。羨ましい……。

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