死にたかった。
もう、これ以上 生きていることに意味を見いだせないと思ったから。
世界は退屈で、自分が思ってる以上に、自分が思ってるように出来ていて。
これまでも、これからも。
私の想像を超えるものは現れない。
そう思ってた。
それでも、自分から死に急ぐことなんてなくて、
たたただ、希望を待ち続けた。
きっと心の何処かで期待していたんだと思う。
いつか、
希望の神が、舞い降りて来てくれるってこと!
廊下に提示された成績順位表を眺める。
…また、二位だった。
中学まで一位以外なんてとったことなかったのに。
一位以外をとる屈辱なんて、知らなかったのに。
ふと、自分の名前が記載されている方の
“上”を見る。
_そこには、私の上には、
いつも「夜神月」がいる。
暫くして、微かながら周囲の声が聞こえた。
…二位じゃ、ダメなの。
自分の方に声が向けられてる気がして、
振り返った。
全く面白くない。
この男が夜神月…
顔と名前覚えるのは苦手だったけど、
まさかクラスメイトだったとは。
でも、いいよ。私が完璧美少女なんてことは分かりきってること。
ここでは、完璧を演じてあげる。
死にたがりな完璧主義者のあなたの姓(偽名)あなたの名(偽名)は、
幼稚で負けず嫌いだった。
Prologue『完璧』











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。