もしかしたらあの笑顔も…もう見れないのか
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〜昨日の夜10時過ぎ〜
『ブブブブブ…』
10時過ぎ、俺達はその日
妙に疲れていて9時に寝てしまった。
こんな夜遅くからメールをしてくるやつなんて
翔也しかいないし、
基本的にメールなんて全然してない。
知ってるメルアドなんて手で
数えられるくらいしかいない
翔也と、朔…あと親2人…あとは
学校の電話番号くらい…。
この5人では無いことは明白だった。
何故って??それは着信音が違うからな
まぁ、それでもこの時間帯にメール送るヤツなんて
俺の連絡帳の中ではいない。
だからこそ…胸騒ぎがした。
翔也にバレないようにトイレに向かった。
トイレでブツブツ文句言いながらメールを開いた
そこには翔也とアイツ。
そう、俺を脅したやつ。
あの二人がキスしてるところだった。
ダメだ。頭が回らない。
頭痛い。
こんなの…おかしいよな??
自分で自己解決して不安を押し込んだ
その時…
『ピリリリリ、ピリリリリ』
電話がかかってきた。
もちろん非通知。誰だか知らない
無視しようと思ったけどずっと鳴っていて
翔也にバレてしまうかもしれないので
そっと外に出て電話に出た。
出たのはアイツ。そう、脅してたあいつ
どストレートすぎ。
話が見えない。
言ってることがわからない。
何言ってんだ??
続く
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。