第14話

お姫様になりたかった
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2023/04/20 00:30 更新
昔むかし

あるところに美しい姫が住んでいました。

ある日

姫は、森のお城に住むお祖母様に会いに行きました。

いつものように森へ入って行くと、嗅いだことのない花の香りがしてきます。
「とてもいい香り……なんの香りかしら」
姫は、香りがするほうにどんどん歩いて行きました。


すると、突然視界が開け、見たことのない花が一面に咲き乱れています。
「わぁ……なんて綺麗なの
これはなんていうお花かしら」
姫は一本、花を摘み取り、鼻に近づけて大きく息を吸い込みました。
「誰だ!私の大切な花を摘み取ったのわっ!」
目の前に、真っ黒でつばの大きな帽子を被った老婆が現れました。

姫は恐ろしくなって、必死に謝りました。
「ごめんなさい!あまりにもいい香りだったので、つい手に取ってしまいました…どうか許してください」
姫は泣きながら、詫びました。
「いや、許さないよ!
お前は私の大切なものを奪ったんだ!
私もお前の大切なものを一つ奪おう」
姫は摘み取った花の茎を握りしめました。

老婆が姫の両手を握ると、みるみる花は枯れ、花の生気を吸ったかのように、老婆は美しい女性に若返りました。
姫は恐ろしくて逃げることも出来ず、声も出ません。
「いいかい、この花の名前は"百合"…お前は100日後に死ぬ。
ただし、それまでに真にお前を愛するものが現れたら命は助けてやろう」
姫は涙を流しながら懇願しました。
「お願いです、どうか、どうか、助けて下さい」
「お前を愛するものが現れる事を願っていろ」
そう言って老婆は消え去りました。



一人の木こりが仕事を終え、森を歩いていると人が倒れているのを見つけました。

木こりはそっと近づき、優しく声を掛けました。
V
V
「お姫さま?……大丈夫ですか?」
姫は意識を失っていました。
大変だ……このまま、ここに置いておくわけにはいかない。
木こりのVは姫を抱き上げ、仲間が集まる家に連れて帰りました。
JK
JK
「あ、Vヒョン!
どうしたの?……その人は誰?」
JIN
JIN
「なんだなんだ?
Vが姫を連れて帰ってきたぞ!」
JM
JM
「ひめ?……どこどこ、、わぁ、本当だ」
皆が集まって来ました。
V
V
「道に倒れてたんだ……とりあえず、寝かせないと」
jhope
jhope
「良かった〜、今朝、シーツを変えたばかりで」
Vは洗いたてのシーツが敷かれたベッドに姫を寝かせました。
RM
RM
「町へ降りて、医者を探してくるよ」
JIN
JIN
「でも、もし姫が誰かに追われてたとしたら?」
皆は黙り込んでしまいました。
JK
JK
「そうだ!町の医者じゃなくて、森の奥に住む仙人に見てもらうのはどう?」
RM
RM
「あの仙人は気難しくてダメだ」
JM
JM
「え?僕、仲良いよ!
この前も一緒に花を摘んで遊んだし」
jhope
jhope
「じゃあ、JMとVで行っておいでよ」
V
V
「俺は姫の傍についてるよ」
JIN
JIN
「じゃあ俺が……行くぞ、JM」
二人が仙人を連れてくる間に、
きのこのスープを作り、部屋を綺麗にしました。
そして、夕刻になり、二人は仙人を連れて来ました。
V
V
「この姫様が道に倒れていたんです!
SUGA
SUGA
「なんだ娘か……大袈裟に騒ぐから、仲間の誰かが倒れたのかと思った」
SUGAは姫に近づき、頭に手をおいて目を閉じました。


すると、姫がゆっくり目を覚ましたのです。
V
V
「姫、大丈夫ですか?」
「私……」
姫は混乱しました。

さっきまで森の中に居たのに、今は木こりのベッドで寝ているのですから。

JK
JK
「姫は、森の中で倒れていたんです!
それをVヒョンがここまで運んだんですよ」
誇らしげに言うJKを見て、JMは笑いました。
JM
JM
「まるで自分が運んだみたいに言うね」
皆が笑い声を上げると、JKは恥ずかしそうに顔を赤めました。

つられて姫もクスクスと笑うと、皆が安堵の表情を浮かべ、姫を囲みました。
jhope
jhope
「お姫さまは誰かに追われてるわけではないのですか?」
JIN
JIN
「良かったら、俺たちに話してください」
姫は迷いました。

老婆に言われた事を皆に話すか、それとも礼を言って町に帰るか。

姫は悩んだ末に、こう言いました。
「お祖母様のお城まで、どなたか送って下さい」
V
V
「分かりました、私が送ります!
ですが、外はもう暗い。
今日はここで休んで、明日の朝にお城までお送りしましょう」
姫は礼を言い、皆は食事の準備を始めました。

SUGAは、姫に近づき、耳元で何やら囁きました。

姫は驚いた顔をして、SUGAを見ましたが、

「誰にも言わないで」

と、小さな声で返しました。
その日の夕食は、姫がお城で取る静粛な食事とは大違いで、皆が語らい、笑い声を上げ、楽しく過ごしました。


よく朝

姫は皆に見守られて、お祖母様の住むお城に向かいました。
道中、姫は泣きました。
V
V
「姫、どうしたんですか?
私が何か、悪い事をしたんでしょうか…」
「いいえ、昨日の事が夢のようで……
今まで生きてきた中で、一番、楽しいひとときでした」
V
V
「姫、、昨日が最後ではありません
また、いつでも遊びに来てください」
「ありがとう……ありがとうございます」
姫はおいおいと泣きながら、城の中へ消えて行きました。
それから、いく日が過ぎたでしょう

姫が訪ねてくる事はありませんでした。
JK
JK
「大変!Vヒョン!姫様が、姫様が!」
jhope
jhope
「どうした、騒々しい……何があったんだ?」
JK
JK
「さっき町の人が噂してたんだ!
姫様がご病気で、もう長くないだろうって!」
Vは、衝撃を受けました。

あんなに涙を流していたのに、やはり、身分の違う木こり達と過ごすのは嫌になったのだと、勝手に思い違いをしていたのです。
V
V
「俺、お城に行ってくる!」
JIN
JIN
「待て!お前が行ったって、中には入れてもらえないよ!」
RM
RM
「どうにか中に入る方法はないのか……」
そこへSUGAが現れました。
SUGA
SUGA
「一緒に行ってやる…俺がいけば中には入れてくれるだろう」
皆、SUGAに礼を言い、二人を見送りました。
SUGAの言ったとおり、門番はSUGAを見ると頭を下げ、すんなりと中に通しました。
V
V
「SUGAさんはどうして、城に入れるんですか?」
SUGA
SUGA
「城の連中を俺が見てるからだ」
中に通されたSUGAは、姫の部屋へ案内するよう言いました。

ですが、召使いはそれは出来ぬと言います。
SUGA
SUGA
「なぜだ?姫の様子を見てやるというのに…」
「姫様は、誰にもお会いしたくないとおっしゃっています」
SUGA
SUGA
「それでは、姫は助からない
いいから案内しろ」
「駄目です!
姫様は以前のお美しいお姿から、ずいぶん変わられてしまいました。
ですので、誰にも会いたくないと……」
Vは居てもたっても居られず、走り出しました。
V
V
「姫!どこにおられますか?姫!
皆から姫に渡して欲しいとたくさんのものを預かって来てるのです!
姫っ!どうか、私にお姿をお見せ下さい!姫っ!」
すると、廊下の一番奥の部屋から一人の老婆が現れました。

老婆はVに近づき、囁くように言いました。
「姫は眠っております
その贈り物は私が預かり、姫に渡しておきましょう」
老婆は頭を下げて、両手を差し出しました。

Vは、老婆の手を優しく握り、言いました。
V
V
「姫……
遅くなってすみません。
もっと早くに、会いに来なければならなかったのに…」
老婆は顔を上げ、Vの瞳をじっと見つめました。
V
V
「姫、これは皆からの贈り物です!
JINは姫が美味しいと言ったスープを作りました、jhopeは木彫りのスプーンを作って、JMはこのブーケを、JKは姫の絵を描きました!似てるでしょ?
RMは姫にこの本を贈るそうです」
「わ、私は姫ではありません
見ての通り、年老いた祖母です」
V
V
「いいえ、どんなに見た目が変わっても、私には分かります。
その綺麗な瞳は何も変わっていない、私が恋した姫様です」
老婆の瞳から、一雫の涙がこぼれ落ちました。
すると、どうでしょう。

Vに握られた両手から、キラキラと輝く光が舞い上がり、老婆とVの体を包み込んだのです。
「これは……なんと言う事でしょう」
みるみると老婆は美しい姫へと変わりました。
V
V
「姫……おかえりなさい」
「ただいま……Vさん」







ジョングク
ジョングク
あれ、これ最後のページ切れてるよぉ
テヒョンはジョングクの膝の間に座り、絵本を読んでもらっていた。
テヒョン
テヒョン
そうなんだよねぇ
何回も読んだから切れちゃって、無くなっちゃった……
ジョングクは擦り切れてボロボロになった絵本を閉じた。
ジョングク
ジョングク
新しいの売ってないのかなぁ
テヒョン
テヒョン
もう、絶版なんだって
僕も探したんだけど……
ジョングク
ジョングク
そっかぁ……そんなに好きだったの?
この絵本…
テヒョン
テヒョン
うん!大人になっても、辛い時とか、ずっと読んでた!
ジョングク
ジョングク
どの辺が好き?
後ろからテヒョンを抱きしめるジョングク。
テヒョン
テヒョン
うーん…本当の自分を見つけてくれたって感じが、凄く好きっ!
ジョングク
ジョングク
そうだね……
で、最後は?どうなるの?
テヒョン
テヒョン
最後はね、姫の病気を治してくれたって事で、結婚が許されるの!
ジョングク
ジョングク
ハッピーエンド?
テヒョン
テヒョン
そう!ハッピーエンド
ジョングク
ジョングク
僕たちみたいに?
テヒョン
テヒョン
うん!ぐうさん……
僕を見つけてくれてありがとう…
二人の唇が重なり合い、微笑みを交わした。

















誰かの帰りを待つ人


待ってる人のために頑張る人



私の傍に居てくれる大切な人達へ捧げます


少しでも私の書くものが誰かの癒しになりますように

cocon

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