首元にナイフを押さえ付けられる
自分の家が荒くなるのを感じる…
殺人鬼は怖がってるそう思った……………が
殺人鬼の手をギュッと強く握った
てか、俺って名前を人に呼ばれたこととかあったっけ?
ごみとか屑とか役立たずとか……あと無能とか。
呼ばれたこと…………ねぇな!
ナイフをキラキラした目で見ている
ポタッ
ポタッ ポタッ
ザーザー
グイッ
バタンッ
走って徒歩15分
広い……多分テレビで見た事があるようなとても立派な
ぽつんとひとつ広い屋敷のようなところに来た
疲れている殺人鬼背中をさする
チラッ
シャオロンという人は俺を見るやいなや顔を真っ青にしてそそくさとどこかへ行ってしまった
息切れが激しいトントンさんの背中をゆっくりと摩る
背中を摩った代わりと言わんばかりに頭をポンポンと撫でられる
落ち着いたように柔らかい笑顔をトントンは見せる
いきなり変なことを言うトントンに驚いた表情を見せる
色んな思考が巡って
チラっと自分の体を見る
傷は服で隠れてると思うし少し見えてても別に変ではない
首には真っ青に晴れた跡が残っているだけで
目立つ傷跡は絆創膏を貼っているし
おかしくないはずなんだけど
ガタガタガタンッ!!
慌てて救急箱をもって走っ来た
ズキッ
ビギッビリビリッ
痛い。
そんな感覚が少し前の過去を掘り起こしてしまう
消えろ消えろ
父親も
情けない自分も
弱い自分も
死ねばそれで全て帳消しになる
だから
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気づいたら涙が溢れていた













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。