呪霊と野薔薇ちゃんを
交互に見る。
野薔薇ちゃんは
隠しているつもりらしいけど
今年入学した
高専の一年生。
あの呪霊は、、、
三級、いや二級ってところか。
"弱くはない"呪霊。
いや、むしろ、一般人なら
一瞬で殺されてしまう呪霊。
私は一介の"窓"だ。
本来ならば
呪術師の彼女に伝えるのが善策。
ただ、、、
あの目隠しのことだ。
入学早々
「生徒のイカれ具合を知りたい」
とか何とか言って
六本木のビルにでも
連れて行って
呪霊を祓わせていたんだろう。
(※正解)
毎日毎日
人間より呪霊と会う方が
多い仕事。
まだ高校生なのに
そんなハードな仕事を
請け負っている彼女に
ケーキぐらい
ゆっくり食べさせてあげたい。
楽しそうに話す
野薔薇ちゃんに申し訳なく
思いながら
席を立つ。
迷惑客のお祓いは
店長の役目ですからね。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。