第30話

なんで………?
360
2020/12/06 22:00
公園のベンチの上に美華を寝かせる
美華
美華
……………………。
美華のその目は綺麗に閉じられており一向に開く気配がない
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
美華ちゃん…………。
一ノ瀬彼方(そらる)
一ノ瀬彼方(そらる)
…………………。(唇を噛む)
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
美華ちゃん、起きるかな………?
浦田わたる(うらたぬき)
浦田わたる(うらたぬき)
わかんねぇけど待つしかないだろ。
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
ねえ、美華ちゃんはどうなっちゃったの?どうしてあんなことを?
真姫
真姫
それはもちろん、あそこに眠っていたロレッタの記憶とこいつの体が結び付いた………。ただそれだけ。
一ノ瀬彼方(そらる)
一ノ瀬彼方(そらる)
じゃあ美華の前世がロレッタだって言うのか!?
真姫
真姫
私は元の体に戻れって唱えただけ。そしたらそいつの体に記憶が結び付いただけよ。
そらまふうらさか
そらまふうらさか
…………………。
公園が静寂に包まれたそのとき
美華
美華
…………うぅ!
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
美華ちゃん!?
美華
美華
あぁ………うぅ………!
美華が自分の耳を塞ぎながらうめきだした
美華
美華
や、めて………やめて!そんなこと言わないで!私を裏切らないで!!
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
美華ちゃん!!
そう言ってまふまふは美華の体を揺さぶった
すると……
美華
美華
はっ!ハアハア…………。
一ノ瀬彼方(そらる)
一ノ瀬彼方(そらる)
美華!大丈夫か?
美華は起き上がる
そしてなにかを見つけた
美華
美華
………!そ、それ……!
美華が指差したのはまふまふの首
先程の時に自分が締めたのだと悟った美華は自身の体を握りしめた
浦田わたる(うらたぬき)
浦田わたる(うらたぬき)
美華?
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
どうしたん?大丈夫か?
美華
美華
………ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!謝るから許してください。なんでもしますから………!(涙声)
一ノ瀬彼方(そらる)
一ノ瀬彼方(そらる)
美華?どうしたんだよ!
そらるが心配して触れようとしたとたん
バシン
美華
美華
さ、さわらないで!私は皆を傷つけた………。私は汚れてるの。触らないで!!
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
あ!美華ちゃん!!
ドタドタ
自暴自棄になったかのような言葉を残して美華は走り去ってしまった
それはあまりに追い付けるようなスピードではなく………
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
…………行っちゃったね……。
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
美華ちゃん、大丈夫かな?
一ノ瀬彼方(そらる)
一ノ瀬彼方(そらる)
…………チョーカーを着けているとはいえ心配だな。
浦田わたる(うらたぬき)
浦田わたる(うらたぬき)
俺たちの匂いとか気配あるだろうからむやみに近づくことはないと思うけど…………。
その頃
美華
美華
ハアハア……。〔私、どうしちゃったんだろ………?私がロレッタ………?そ、そんなの信じたくないのに!〕
するとそのとき
???
………やっと見つけたぞ!リレッタめ!
美華
美華
え?
振り向いたときにはすでに美華の意識はなかった


美華がどこかへ行ってしまった翌日
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
美華ちゃん、帰ってきませんでしたね………。
一ノ瀬彼方(そらる)
一ノ瀬彼方(そらる)
そうだな………。
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
も、もしかしたら学校に居るかも知れんやん!行こうや!
浦田わたる(うらたぬき)
浦田わたる(うらたぬき)
ハァ…ホントに居てくれたらいいんだけどな…………。
学校で(ハヤクテスミマセン)
生徒
キャー!まふ様ー!❤
生徒
そらる様こっち向いて~!❤
生徒
うらた様~!かっこいい~!❤
生徒
坂田様~!手振ってよ~!❤
そらまふうらさか
そらまふうらさか
………………。
生徒
どうしたのかしら?
生徒
沈んでおられるわね。
一ノ瀬彼方(そらる)
一ノ瀬彼方(そらる)
じゃあ俺らこっちだから。
浦田わたる(うらたぬき)
浦田わたる(うらたぬき)
美華見つけたらよろしくな。
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
分かっとるよ!
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
任せといて!
まふまふと坂田の教室

ガラガラ
女子生徒達
キャー!❤(小声)
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
やっぱりいないか……。
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
ん?待ってまふ……。
坂田はそう言ってあるところを指差した
そこは不自然に隙間があった
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
ここ、美華ちゃんの机があったよね?
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
そうやな。なんで無いんかな?
ガラガラ
悪子(わるこ)
悪子(わるこ)
相川くん、坂田くんおはよー❤
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
ねえ、〇〇さん。ここって机無かったっけ?
悪子(わるこ)
悪子(わるこ)
ありましたけど片付けちゃいましたよ?
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
な、なんで!?
悪子(わるこ)
悪子(わるこ)
なんでってそれは………
『誰も使わないから要らないでしょ?』
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
…………は?
悪子(わるこ)
悪子(わるこ)
誰も使わないからあっても邪魔になるだけじゃないですか~。
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
誰も使わないって……!美華ちゃんが使ってたやないか!
悪子(わるこ)
悪子(わるこ)
美華ちゃん………?誰ですか?
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
な、なに言ってるの?美華ちゃんは皆から人気で………。
悪子(わるこ)
悪子(わるこ)
………よく分かんないですけど私たちの学園の人気者ならあの子ですよ?
そう言って悪子はある少女を指差した
その少女は………
生徒
真姫さま、おはようございます!
真姫
真姫
はぁ………おはよ……。
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
!?
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
あ、あの子って……!
悪子(わるこ)
悪子(わるこ)
わがままでTHE・お姫さまって感じですけど可愛いし、結局は言うこと聞いちゃうんですよね。
そう言うと悪子は真姫のところに走っていった
悪子(わるこ)
悪子(わるこ)
ま~きさま❤おはようございます!
真姫
真姫
はいはい、おはよ。宿題見せて?
悪子(わるこ)
悪子(わるこ)
はい、どうぞ!!
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
ど、どうなってるんだ……!
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
あの子が人気で美華ちゃんが忘れられてる………?
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
さかたん、そらるさんたちに報告しに行くよ!!
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
はやくしよう!!
ドタドタ
真姫
真姫
…………うふふ。
そのとき
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
そらるさーん!
一ノ瀬彼方(そらる)
一ノ瀬彼方(そらる)
ん?まふまふ?
浦田わたる(うらたぬき)
浦田わたる(うらたぬき)
坂田もどうしたんだよ?
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
う、うらさん!聞いてくださいよー!
先程までのことをそらると浦田に話す
一ノ瀬彼方(そらる)
一ノ瀬彼方(そらる)
美華が忘れられててあの子(真姫)が人気になってた!?
浦田わたる(うらたぬき)
浦田わたる(うらたぬき)
どういう事だよ、それ!
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
僕たちにも分かりませんよ!!
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
美華ちゃんがどこにもおらんねん!!
浦田わたる(うらたぬき)
浦田わたる(うらたぬき)
そらる、どうする?
一ノ瀬彼方(そらる)
一ノ瀬彼方(そらる)
とりあえず美華を探そう!なにも持ってなかったし街の外はあんまり知らないと思うからそこまで遠くには行ってないはずだ!
そらまふうらさか
そらまふうらさか
了解!⬅そらるさん抜き
それからそらまふうらさかの4人による美華の捜索が始まった
そらまふはショッピングモールなどがある街の西側を
うらさかは家や砂浜がある街の東側をそれぞれ捜索した
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
美華ちゃーん!
一ノ瀬彼方(そらる)
一ノ瀬彼方(そらる)
まふまふ、あっちの店の路地裏とか見てみるぞ!
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
わかりました!!
浦田わたる(うらたぬき)
浦田わたる(うらたぬき)
美華~!
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
うらさん!森とか見てみましょう!美華ちゃんが隠れてるかも!
浦田わたる(うらたぬき)
浦田わたる(うらたぬき)
そんぐらい簡単に考えられるお前が羨ましいわ。
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
怖がって隠れとるかも知れないやないですか!!
浦田わたる(うらたぬき)
浦田わたる(うらたぬき)
はいはい。ほら、行くぞ!
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
ちょ、うらさーん!
数時間後
気付けば太陽はもうてっぺんを通り越して正午を過ぎていることがわかる
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
うぇ!?もう、こんな時間!?
一ノ瀬彼方(そらる)
一ノ瀬彼方(そらる)
まずいな……体力ないだろうし、気温も下がってきたから体温も低下してるだろうな。
浦田わたる(うらたぬき)
浦田わたる(うらたぬき)
じゃあさっさと見つけないと!!
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
4人がかりで探してるのになんでこんなに見つからんねん!!
???
あはは!
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
ッ…………!誰だ!
真姫
真姫
吸血鬼貴族様たちもあいつの捜索にはお手上げかしら?
一ノ瀬彼方(そらる)
一ノ瀬彼方(そらる)
お前は………!
真姫
真姫
ねぇあいつがどこにいるか知りたい?
浦田わたる(うらたぬき)
浦田わたる(うらたぬき)
知ってるのか!?
真姫
真姫
もちろん。だって………
『あいつの肉体と魔力と血はあの方の復活の儀式には必要不可欠な物なの。』
そらまふうらさか
そらまふうらさか
………………は?
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
あ、あの方ッて誰やねん……。
真姫
真姫
返してほしい?そりゃそうだよね!あいつがいないとあんたら食事なくなっちゃうもんね!www
一ノ瀬彼方(そらる)
一ノ瀬彼方(そらる)
…………!
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
……ざけ……な…………。
真姫
真姫
は?
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
……ふざけるな!!
真姫
真姫
ビクッ
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
美華ちゃんの命をなんだと思ってるんだ!?彼女はお前の奴隷じゃない!!
真姫
真姫
…………………。
浦田わたる(うらたぬき)
浦田わたる(うらたぬき)
さっさと居場所をはいた方が良いぞ。
真姫
真姫
い、嫌よ!!私は復讐するためにここまで来たんだから!!
そう言って真姫はどこかへ走り去った
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
待て!!
坂田優(あほの/となりの坂田)
坂田優(あほの/となりの坂田)
逃げられてしもうたな……………。
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
クソッ!!!
一ノ瀬彼方(そらる)
一ノ瀬彼方(そらる)
……とりあえず儀式とか言ってたし、祭壇とかがあるところを探すぞ!
そらまふうらさか
そらまふうらさか
オー!⬅そらまふ抜き
相川真冬(まふまふ)
相川真冬(まふまふ)
…………絶対助ける……!!
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作者
作者
切ります!
お久しぶりです!一週間ぶりですかね?更新できなくてごめんなさい!!
いかがでしたか?展開が思い付かなかったのでなかなか更新出来ませんでした。ホントにごめんなさい!!次回は消えてしまった美華を探して4人がある祭壇に向かいます!そこで待っていたものとは………。
タイトルの『なんで…………。』にはなんで逃げてしまったのか・なんで忘れてしまったのかの2つの意味があります。
他の小説でもいいからネタをください!!コメントよろしくお願いします!他の小説も更新していきますし、この歌小説化して!こんな話書いて!などあれば是非コメントしてください!それじゃあまた次回!おつcherry!
美華
美華
🌟7 ♥69 👀1768
になりました!皆さん、ありがとうございます!!これからもよろしくお願いしますね😊
作者
作者
美華ちゃんが言ってくれた………。
可愛い…………。(´∀`)

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