第4話

#3
568
2025/03/26 13:12 更新
え、な、、泣いてる…?
あなた
あっ、ご、ごめんなさっ
あなた
…だ、だいじょうぶ?
源光
源光
えっ、なにがっ?
私は彼の頬を指さす。すると彼は自分の頬を手で触り、自分が泣いていることを自覚する
源光
源光
あっ、おれ、ないてるっ?
嘘でしょ…自覚なかったの…?
そのまま彼が制服の袖でゴシゴシと目を擦る。泣いているのが私に見られて少し恥づかしそうだった。
あなた
はい、
私は制服のポケットからレースが付いている赤色のハンカチを取り出し、彼に渡す。
源光
源光
えっ?
あなた
どーぞ
源光
源光
ありがとうございます…
彼が私のハンカチを取り、自分の涙を拭う。
その間に、私は彼の近くの席に座り、涙を流す彼を少しばかり眺めていた。
あなた
きみ、名前なんていうのー?
源光
源光
み、源 光です…
あー、源家の人なんだ…
あなた
へーこーくんっていうんだ…
源光
源光
はい…先輩は?
あなた
私はあなたの名字あなただよー
ていうかよく先輩って分かったね…
源光
源光
まあ…俺より身長高いですし…
あなた
たしかにねー笑笑
あなた
じゃあ、先輩になんでもそーだんしなさい!!
源光
源光
いやっ、えっ?
まぁ、たしかに突然こんなこと言われたらビビるよなぁ…
あなた
悩みでもあるんでしよ?
あなた
1人で溜め込んだら…もっと辛くなっちゃうから…ねっ?
源光
源光
源光
源光
実は…
光くんは俯いたまま口を開き喋り始めた。
源光
源光
友達が死んじゃって…
あなた
えっ、
なにそれおっっも…そんな重い話だとは思わなかったじゃん
源光
源光
いや、友達っていうか…まぁ…友達なんですけど…
えー…複雑なカンケイってやつ??
源光
源光
そいつが死んでから数日だったらそいつに似てるやつが出てきたんです。
あなた
…?
源光
源光
すっごい似てるんです。髪も瞳も雰囲気も。全部あいつそっくりなんです。
源光
源光
…でも俺の事なんか覚えてなくて。
源光
源光
当たり前なんすけどね?でも…やっばりちょっと悲しいっていうか
そう言いながら光くんの瞳から涙が滴る。それに気づいた彼は慌てて私のあげたハンカチで涙を拭い私の方を向く。
源光
源光
す、すみませんなんか…自分語りしてるみたいで…
あなた
…そっか…
源光
源光
でも!ほんと、大したことないんで!!
あなた
源光
源光
わざわざ聞いてもらってすみません
あなた
よし!
光くんの言葉を聞き取る前に私は勢いよく椅子から立ち上がる。
あなた
気分転換しに行こっ!
源光
源光
えっ!?
バシッと男らしいがっしりとした彼の腕を軽くつかみ教室を出る。光くんは急の事で戸惑っているようだった。
源光
源光
ちょっ?せ、せんぱい?
あなた
いくよっ!!こーくん!
いつの間にか彼を引っ張る私の足取りが早くやっていた。

プリ小説オーディオドラマ