第224話

# 変わらないのが怖かった
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2026/04/26 15:00 更新


分かっているのだ。
彼女が根っからの悪人でないことくらい。
でも、許せない。あの子を殺したことが。
ソウさんを、彼を復讐に囚われる人間にしたことが。

どうして想像できなかったの?
カンナちゃんを殺して、
彼が皆の脱出に協力してくれると思ったの?
それって、いくらなんでも傲慢でしょう。


あなた
( 同じ被害者、ね )


確かに貴方は被害者。
殺したくなかったことだって分かってる。
でももう、貴方の事情を汲み取るとか、
想像するとか、もう全部したくない。

カンナちゃんは死んだ。彼女の投票で。
それだけでいい。

ソウ
それより、
いつまでこの部屋にいる気?

脱線した話を彼が元に戻す。

あなた
……早く出ましょう。またマグマが出たら
たまったものじゃない。


私たちは 奥の部屋に進むことになった。




あの部屋から繋がっていた別の部屋には、
沢山の絵………いや、おそらくは写真が飾られていた。

特に目につくのは、ナオさんのあの光景だ。
お腹を圧迫された、あの処刑の。

あなた
―――は、

気持ち悪い。吐き気がした。
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い許せない!
フロアマスターの、誘拐犯側の不正で
彼女は死ぬことになったのに。
何の関係もない参加者だった彼女は、
死ななくてよかったはずなのに。

あなた
気持ち、悪い……


どこまで私たちを馬鹿にして、愚弄すれば気が済むの?

あなた
…………
あなた
………………


……切り替えよう。

別の写真に目をやる。
シンくんの写真があった。そして、


私と、シンくんと、彼とで撮った写真が。


あなた
!
あなた
………………
ソウ
………あんまり、見ない方がいいよ。


そうだ。ソウくんが突然、
写真を撮ろうと、いつかの日に言っていた。
彼はどうやらシンくんの写真が撮りたいようだったが、
私も入れての3人での写真も撮ってくれたのだ。
嬉しかった。嬉しかった、のに。


あなた
( こんなところに、使われるなんて… )


私たちの写真の下にも、
ソウくん……ミドリの自画像のようなものがあった。
自分の写真を飾るのは正直意外だ。
彼がそんなことするとは思えない。
そう思いつつ、彼の絵を凝視していると、
ミドリ
『絵じゃないよー!』


………喋った。

サラ
ミドリ…!!
ミドリ
『調子はどうだい? 誰か死んだ?』


どうやらこれはテレビ通話らしい。
彼は全ての部屋を監視しているという。

アリス
フン…ズルか…正々堂々、
正面から来たらどうだ、臆病者。
ミドリ
『妹と違ってバカだなぁ、アリスは。
ボクだって勝ちたいんだからさ…』

レコさんの話を持ち出されたことで
アリスさんは激高する。
「もう一度お前を葬ってやる」とまで言い出した。

そんな中、ソウさんが会話に混ざる。

ソウ
ミドリ… ひとつだけ教えてよ…
ミドリ
『……ん?』

ひどく優しく、彼は聞き返す。
何度も聞いた、あの日々と変わらない優しい声だった。

ソウ
キミは…このデスゲームの黒幕なのか…?

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