7「なぁ、門限一時間過ぎとるけど。なにしとったん。」
2「仕事長引いただけだよ。」
7「一言ぐらい連絡してくれたってええやんな。」
2「ごめんね、次から気をつけるから。」
7「次からやなくて、今できることがあるんちゃうんか?」
たかしはメンヘラで束縛が酷い。だけどなんか素直じゃない。こーいう時はだいたい一緒に寝よ?とかお風呂とかまぁ…あれ、とか。だけど俺は素直に言うまで今日は、とぼけてみようかなと思う。
2「なに?なんかすることある?」
7「…はぁ?そんなんもわからんの?普通に考えてさ!」
2「うーん、ごめん。わかんないわ。」
7「ほんま、アホやな…もう知らんから。」
あらら、拗ねモード入っちゃった。このモードに入ったたかしは、ほんとにすっごく可愛いんだけど、大変。
2「たかし、部屋はいるよ~」
7「あかん!入ってこんといて。」
2「たかしがしたいことできないよ~?」
7「…かいがわかってくれんのが悪い。」
2「じゃあ、何もしなくていいんだね?」
7「そーいう訳やないし。もう知らん、別れるから。縁切る」
あらら、レベルアップしちゃった。別れるって付き合ってから何回言われたことか、そんなんで別れたことは未だゼロ。結局たかしが泣いて、素直になるだけ。ほんと可愛い。
2「別れたいんなら、じゃあ別れる?」
7「…別れる、俺この家出てくから。」
2「じゃあ、いいよ。荷物まとめて行きなよ。」
7「…ん''ん''…」
口論負けた時に毎回やる唸りね。こんときの顔が想像できてほんとに可愛いんだよね。どうせ、唇とんがらせてまゆにしわ寄せてんだろうな。部屋入るか。
2「はいはい、どうされましたかー?」
7「…もういい、出てくから。俺。」
2「だから好きにしなよ?」
7「…ん''、もう!なんで止めてくれんの!」
2「たかしが別れたいんなら、別れるよ。」
7「ほんまアホやな!止めてや!俺別れたくないから」
2「やっと素直になった~、最初からそういえばいいのに。」
俺はそう言って、たかしを抱きしめた。この恒例行事も既に慣れっこだ。ちゃんと、したいって言えばいいのに。
7「…かい、」
2「はーい?」
7「はよ、やるで。もうお風呂行ったから。」
『お風呂行ったから。』準備出来てるから早く襲って、っていう合図だ。最初は、ハテナしか浮かばなかったけど、聞いて行くうちに可愛い誘い文句となった。
2「はいはい、…」
…
7「…ん、ん''ん~…」
2「なんで、今日顔隠すの?」
7「知らん、気分。」
多分、泣いて目腫れた顔見られたくない。からだろうな~。
ほんとわかりやすい。
2「気分ね?ならしょうがないか~」
7「…んっ、…ん''ッ……ッ、…!」
2「今日、早いね~。」
7「かい、おらんくて。寂しかったから。」
一人でやってたんだ。…ほんとこの素直になれない俺の恋人は俺が一生守んなきゃな~。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!