はぁ…。
転入早々これか。
私なんかを持ち上げても何も出ないのに。
何も出来ないのに。
やっぱり自分以外の人間ってよく分からない。
私は憂鬱気味に校内地図をちらっ、と横目で見て
職員室の場所を確認して向かった。
向かう途中で「あの子誰…?」とか「転入生?」「めっちゃ可愛くね?」とか学校とかでよく聞く言葉が耳に入った。
入ってきた。
職員室のドアをこん、こん、とノックをし
名前と要件を言うと担任らしき先生が
こちらに向かってきた。
軽く頭を下げてお辞儀をした。
適当に返事を済まし先生の数歩後ろを歩く。
そういえば何組だっけ。
まぁ、何組でも変わらないからどうでもいい。
興味ないし。
さっきと同じ
やりなれた角度でお辞儀をした。
一年A組。
一、二年生はA組とB組だけど、
三年生だけ3クラスある。
一年生と二年生の人数が少ないのか、
三年生が多いのか。
まぁ、知っても知らなくても、
どうでもいい。
教室からは朝にしてはうるさいくらい、
ざわめきが聞こえる。
先生が
「今日は転入生が来ます。」
「みんな仲良くしましょうね!」
と言う声がはっきり聞こえた。
教室が静かになってから一拍くらい空けて
「え!!?」
「マジで!!?」
「あれじゃね?"氷結の女王"!!!」
"氷結の女王"
この学校に来た時からそう呼ばれている気がする。
誰がつけた名前なんだろう。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。