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第10話

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2026/07/04 13:00 更新


しばらく座って待っていると、
音楽の先生が入ってきた。
優しそうな、女性の先生。
…優しそう、か…。
人は見た目で判断しちゃいけないのに、
私はまだ人を見た目で判断している。

ゆあん
あの先生、優しそうに見えるけど
ゆあん
機嫌損ねたらめっちゃキレるから…
やっぱり。
優しそうでもそういう所があるのが人間。
どんな人間にもそういう所があるから、
私は信用できない。
したくない。

先生
じゃぁ、今日からは
先生
3ヶ月後にある合唱祭の合唱曲の練習をしていきます!
先生
今から楽譜を配るからね〜。

そう言って先生は楽譜を配り始めた。
曲名は「マイヒーロー」と「ヴィヴァナッジ」。
先生の推しグループのオリジナル曲らしい。
「マイヒーロー」はクラス全員で、
「ヴィヴァナッジ」は女子だけで歌うらしい。
先生
私、どうしてもこの曲が歌いたくて…!!!!
先生変わらねぇなぁw
でもそこが先生らしいよねぇ〜。

選曲を否定する人は誰もいなかった。
私も歌詞だけ読んで判断したけど、
なんだか勇気がもらえる歌詞だった。
まだ聞いてすらいない私でも、
いい曲なんだなってことが分かるような気がした。

先生
じゃぁ、早速練習しましょ!
先生
男子は向こう側ね!
先生
先生が持参したCD貸すから
先生
絶対絶対ぜーったい、傷一つつけないでよね!((((圧

圧をかけてにこっ、と笑う先生。
確かに、こういう所が"怖い"って思われるんだろう。
先生
女子は私と一緒に練習しましょ〜!

でも、愉快な人そうだった。
…ダメだ。また、決めつけてる。
会って数分しか経ってないのに、
分かったような事思っている私は馬鹿だ。
人なんて簡単に180°変わる。
そんなの私が一番よく分かっている。












練習を始める前に2,3回曲を聴いた。
歌詞と明るいメロディー。
本当に勇気がもらえるような、
なんだか心が軽くなる様な不思議な感じがした。
私は音楽を、曲を、ここまで「良い」と、
思ったのは凄く久しぶりだった。

先生
じゃぁ、早速歌いましょ〜!
先生
聴いての通り
先生
この曲は2人の女の子が歌っているわよね!
先生
キーが違うわけじゃないけど
先生
それぞれのパートがあるからまずはそこから決めましょ!
先生
その為に始めにこの曲を1人ずつ歌ってもらいます!
先生
もちろんカラオケみたいな感じでフルでね!
えー!!!?
先生、私下手なんだけどー!?
公開処刑じゃぁん…。
先生
はいはい!
先生
文句言わないでー!!





主
ども!
主
おはにちこんばんは!!
主
主です!!
主
いやぁ、うん。
主
やっぱなんか違う…。
主
って感じですねぇ〜…。
主
まぁ、喋ることがないのでごめんなさい!!
主
では!
主
おつぴち!!

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