第12話

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2022/01/06 06:54 更新

嘘や。なんで。



ジヒョ
ジヒョ
三年生のあなたさんです。
ジヒョ
ジヒョ
自分も具合が悪くて保健室に来ようとしたら、先生が倒れているのを見つけたとかで、1人で運んできたんですよ。
ジヒョ
ジヒョ
まぁ、体調不良は嘘だったみたいですけど笑
ミナ
ミナ
え、どういうことですか?
ジヒョ
ジヒョ
んーたぶん、隣で見守る為の嘘かと。


見守る?



どういうこと?



まずあなたさんが助けてくれた事に驚いとんのに、やかましい情報プラスせんといて。


ジヒョ
ジヒョ
……きっと先生の事、物凄く心配したんだと思います。
ジヒョ
ジヒョ
倒れてる時の呼吸がこうだったとか、ナヨン先生たちに朝の状態聞いてみたらとか。
ジヒョ
ジヒョ
とにかくやれることやろうって必死になってました。
ミナ
ミナ
そんな。なんで。
ジヒョ
ジヒョ
分かりません。ただ…
ミナ
ミナ
ただ?
ジヒョ
ジヒョ
……言い方に語弊が生じますけど、そのー
ミナ先生のこと、恋人かのように見守っていましたよ。
ミナ
ミナ
なっ///


「恋人なんかじゃありません」と否定せずに、ただ照れてもうた。



もう…分からんくなるんよ、この前から…



あなたさんが、私に「好きですか?」なんて聞いてきた時から、



助けてもろた時から…



この子はなんで、私にそこまで尽してくれるん?



ミナ
ミナ
…なんなん自分。
ジヒョ
ジヒョ
ミナ先生?
ミナ
ミナ
…この子が起きるまで、ここにいてもいいですか?
ジヒョ
ジヒョ
あー構いませんよ?ただ私、一旦職員室に行くんですけど…
ミナ
ミナ
大丈夫です。誰か怪我人来たら呼びに行きますから。
ジヒョ
ジヒョ
そうですか?それじゃあ、お言葉に甘えて。
ジヒョ
ジヒョ
ミナ先生も、まだゆっくり休んどいてくださいね?
ミナ
ミナ
はい、ありがとうございます


ドアを開けて出ていくジヒョ先生を見送ってから、視線をあなたさんに移した。


ミナ
ミナ
………なぁ教えてや。


眠ったままのあなたさんに語りかけながら近づく。


ミナ
ミナ
何考えとるん?自分
ミナ
ミナ
あなた…


目の前にある顔に自然と手が伸びる。



あなたの頬をなぞりたくなって、そっと私の指で撫でる。



その感覚にピクって反応したかと思ったら、瞼がゆっくりと開かれ始める。



長いこと見つめ合うと、やっと現状を理解したのか、あなたは大慌てで毛布を被った。



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