嘘や。なんで。
見守る?
どういうこと?
まずあなたさんが助けてくれた事に驚いとんのに、やかましい情報プラスせんといて。
「恋人なんかじゃありません」と否定せずに、ただ照れてもうた。
もう…分からんくなるんよ、この前から…
あなたさんが、私に「好きですか?」なんて聞いてきた時から、
助けてもろた時から…
この子はなんで、私にそこまで尽してくれるん?
ドアを開けて出ていくジヒョ先生を見送ってから、視線をあなたさんに移した。
眠ったままのあなたさんに語りかけながら近づく。
目の前にある顔に自然と手が伸びる。
あなたの頬をなぞりたくなって、そっと私の指で撫でる。
その感覚にピクって反応したかと思ったら、瞼がゆっくりと開かれ始める。
長いこと見つめ合うと、やっと現状を理解したのか、あなたは大慌てで毛布を被った。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!