時計が、夜中の3時を表している、こんな時間に起きていた私に気づいた私の恋人

どうせ何言われるかはわかっていたけど、君の声が聞きたいから、……

いつも、何を考えているのか分からない君

本当にぼくが好きなのかすら、

でも、嘘でも君が笑ってくれているのなら

僕はそれだけで幸せだ

君の肌は冷たくて、…でも温もりを感じられる、………そんな君を抱きしめるのも好きで、幸せだったから

こんなはずじゃなかった

ドスくん

ドスくんｯ、

きみは、そんな簡単に死ぬような、…人ではないだろう、？

でも君の右腕は冷たいし、…

冷たいのはいつもの事だけど、……今日は一段と冷たいね

……君のピクリとも動かない腕を見て現実を見る

涙があふれる

涙を止めようと思えば思うほど、

君との思い出がよみがえってくる

交わした言葉は少なかったかもしれない、

でも、

それでも僕は幸せだったから、

でもそれを壊したのは僕だ

ドスくんを殺したのは…僕なんだ、

枕に顔を埋めて泣く

ふと時計を見ると夜中の3時を指していた

…いつもなら、早く寝ろと、…母親のように言ってくる君がいた

でも、今は、ｯ…

君といる時間が楽しかった

言葉を交わさなくても

本当の恋人のようなことが出来なくても、

君の右腕を抱きしめる、

もう、あの時の温もりは感じられない

最後に、名前で呼べなくてごめんね

きみは、ｯ…僕と付き合ってから、「ニコライさん」って、名前で呼んでくれてたのに

なのに、僕だけ、呼べなくて

君の、ガタガタな日本語も、ｯ

なんでも出来るのに、料理は下手っぴなところも、ｯ

全部ｯぜんぶぜんぶぜんぶ、ｯ………大好きだよｯ

僕は気付いたら寝てしまっていたみたいだ

泣き疲れていたのかもしれない

でも、寝た気がしない

フョードルくん、………

隣をふと見ると

フランネルフラワーという花が置いてあった

ある手紙と一緒に

「僕がいなくなったぐらいで、そんなに悲しまないでください…


    
             
                   
          
       ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿         大好きですよ…」

下手くそな字で書いてあるものだから、

すぐ君だってわかったよ笑

大好きを小さく書くなんて君らしいね…

でも、なぜフランネルフラワーなんだ、？

………！

…笑

フランネルフラワー花言葉『いつも愛して』