第8話

   fj × oz
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2025/02/26 09:52 更新



     "  ずっと隣にいてくれませんか  __  "








尾崎 side ,


     俺の好きな人はかっこいい 。


     いや 、好きだからかっこよく見えてるのかもしれない 。


藤牧 「 あー 、ねむ 、 」

尾崎 「 そうやっていつも起きてるやん 」

藤牧 「 まぁね 、聞いてないとわかんないし 」


     いつも授業の前に眠いっていうのに 、寝てるところは一回も見たことがない 。


     そういうところもかっこいい 。








     わんわんっ !!


     帰り道 、犬にすがりつかれる 京介 。


藤牧 「 お 〜 、かわいいなぁ 〜〜 」


     そうやって 京介 に撫でられると嬉しそうに尻尾を振る犬 。


     京介 も犬みたいやのに 、犬が犬撫でてるって不思議な感じ …… 。


藤牧 「 お前まじでかわいいなぁ 〜〜 」


     犬の前ではデレデレになる 。


     そんなちょっと可愛らしい部分も大好きだ 。


     もっと LINE もしたいし 、寝落ち電話みたいなのもしてみたいのに 。


     全然勇気が出ない俺にそろそろ呆れてきた 。








     そんなある日 、俺は放課後 京介 を呼び出した 。


尾崎 「 なぁ 、京介 … ちょっと相談したいことがあるんやけどいい ? 」

藤牧 「 いいけど … 、どうしたの ? 」

尾崎 「 あのさ 、俺 、好きな人おるんやけどさ 、その人ツンデレでちょっと冷たくて不器用で 、でも中身はめっちゃ優しくていい人なんやけどさ … 、 」
   「 全然きっかけが掴めへんくて …… 」

藤牧 「 やめとけってそんな奴 」
   「 ツンデレで冷たくて不器用って 、 」


     … やめとけとか言わんといてや 。


     京介 のことやのに 。


     でも今は取り敢えず話は合わせておかないと 。


尾崎 「 でも 京介 が言うなら … 、 」
   「 京介 は好きな人 、おらんの ? 」


     話を続けようと 、反射的にそう聞いてしまった 。


藤牧 「 天然で 、毎日いじられて突っ込んで笑い声が聞こえてきて 、でも涙もろくて授業は毎回寝てる人 」


     … あぁ 、聞かんかったらよかった 。


     そりゃ 、京介 にも好きな人くらいおるよな 。


尾崎 「 へ 、へぇ 〜 、ええんちゃう ? 」
   「 俺は応援するで ? 京介 の恋 、! 」


     もちろん応援する気なんてないし 、むしろたった今失恋して泣きたくなるような気持ちだ 。


藤牧 「 おう 、 」


     そう 京介 が少し悲しそうな寂しそうな 、そんな表情で答えた 。


藤牧 「 … 相談ってそれだけ ? 」

尾崎 「 …… 、もう一個ある 」

藤牧 「 なに ? 」


     やっぱ 、誰にも取られたくない 。


     京介 がその好きな人に告白する前に 。


     今すぐ俺の気持ちを 。


尾崎 「 俺 、京介 のことが ── 」


     どうか 、ずっと俺の隣にいてくれませんか ── ?








     『ユイカ』 ' 好きだから


     1話の おざまき の 匠海 sideです



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