第25話

1-24 糸
912
2025/06/06 10:26 更新
─木曜日─


💎side
💎
はぁ…
💎
会議…行きたくないな…
正直さ…おとといあんなことがあっての今日なんて…

ッ…心の整理付くわけなくない…?
💎
あ…でもあにきは吹っ切れてた…っぽいよなぁ…
「俺だって信じたい」って言ってたからきっと商談?の時点ではいふくんのこと信じてたんだろうな…

でもないちゃんの家に向かう途中で迷いに迷った結果があれってこと…?



…僕はいふくんを信じたい。

不仲やってるけどほんとは頼れる先輩みたいに思ってるし…

もし「1番好きなメンバーは?」って聞かれたらいふくんって答えれるくらいにはちゃんといふくんのこと好きだよ、?



でも…証拠があるからには……


何が真実で何が嘘なのか…どうしたらわかるの…?

真実はいつも1つとか聞いたことあるけど…考える人によって何が真実かなんて変わるくない?


僕が大好きなあのいふくんは偽物だったりして。

動画の中のいふくんが本当の姿だったりして。
💎
…あにきは凄いなぁ…ッ
💎
本当はいふくんのこと信じたいはずなのに…
💎
信じたくないことでも信じなきゃいけないんだってちゃんと自覚してるんだろうな…
僕は…?

…僕はただ感情に任せてばっかりだ…笑


……どうしたらいいんだろ…

客観的に見て考えるべき…?

それともいふくんを信じたいっていう気持ちに縋るべき…?
💎
…わかんないや
 
💎
とりあえず今日みんなに…いふくんに会うからそのときにまた考えるか…
💎
……そうと決まれば家出る時間になるまで寝よ!





只今ないちゃん家の玄関前。

家の中に入りたくないです。


ただでさえ気まずいのに遅刻なんてするなよばかぁ!

集合時間17:00だよね…

今17:50なんですけど。


…中にいふくんもいるよね…?

絶対ビミョーな空気流れてるよねっ!?

そんな中遅れて登場なんてしたくないんだけど!?

そりゃなるべくいつも通りってのはわかるけど…

僕だっていっつも明るいわけじゃないし…
💎
もー最悪!
 
???
何が最悪なん?
💎
へ、

それはあまりにも突然のことで理解が追いつかなかった。

すごく優しくて、それでいてどこか苦しさを感じてるような、そんな声色。

僕はこの声を知ってる。

💎
いふくん…!
💙
…よ
どうしようッ、なんて声かけたらいいのッ?


「僕はいふくんの味方だから」

「ごめんだけど僕はいふくんを信じれない」


まだ僕はどうしたらいいのかッ──
💙
…つに…いよ
💎
ぇ…?
💙
…なんでもない
💙
それよりなんでこんなとこで立ち止まってんの
💎
え…
聞か、ないの…?

「お前は俺のことどう思ってんの」って…

聞かないの…?
💙
…さっきから「え」しか言ってないやん…笑
ッ!なんで…そんな…ッ…


ッ…いや…今はそれを言うときじゃない…

いふくんがそう・ ・するなら…僕だって……
💎
ッ……………ふぅー…
 
💎
いふくんこそなんでここに?
💙
…!
💎
いふくんが遅刻するなんて珍しいじゃん!笑
💙
は、…遅刻…?
💎
今5時50分だけど
💙
え、うん…だから…?
え…?
💎
いや…集合時間5時だよ?
💙
え?
💎
え?
え、いふくん?

もしかしていろいろありすぎて時間の計算できなくなった?
💙
…ちょっと待ってな?
急にスマホ触りだしたし…

ほんとにこの人大丈夫かな…?
💙
…うん、やっぱり…うん…
💎
なに、………なに…?
💙
今日の集合時間6時半だよ
💎
え?
💎
いや僕5時ってLINEきてたんだけど…!?
💙
…ないこから?
💎
うん
💙
俺もないこから6時半ってLINE来てる

ん?てことは…
💙
ほとけがいつも遅刻するから嘘の時間伝えたんじゃね
💙
いれいすのグルラにも6時半ってきてるし
💎
………ほんとじゃん
…ないちゃん??

僕のこと信じてなさすぎじゃない…?
💙
…笑
💎
、なに?
💙
いや…やっぱいいなーって
💎
ッ…
それは…あのとき僕たちが…
💙
💙
てかいつまでここで話してるん?
💎
ぁ…
話題…
💙
ほとけ先に中入ってえーよ
💎
え…?
いふくんは、?
💙
………中にないこいるなら俺と一緒じゃないほういいかなって
💎
そんなこと
💎
ないって…はっきり言える──?

ぼ、くは…
💙
……ごめんな
💎
ぇ…
💙
俺が…もっと強ければ…

…?

強ければ…?

何が、…?
💎
ど、ういうこと…?
💙
あ……
💙
え、っと…
…なんで言ってくれないの…?

「助けて」って言ってくれたら僕はいふくんの味方になれるのに。
💙
ごめん、今は…まだ言えない…
言ってくれなきゃ…わかんなく、なるじゃん…!
💎
ッ…くは…
💎
ッ…どうしたら、いいの…?
💙
ッ…
💎
僕はあの動画が偽物だって信じたいッ
💎
でも…いふくんが何も言わないんじゃ…信じるにも信じれないよ…ッ
💙
ッ違う!
💎
💙
俺はあんなことやってないッ!むしろ…ッ……
💎
むしろ…?
💙
ッとりあえずあの動画は偽物なんだって…!
💎
ッ…
それ、は…僕だってそう思う…




でも…まだいふくんにアレ・ ・は聞かせてない、…


…いや、それはまた後で話そう…

それよりも…
💎
さっきから…何隠してるの…?
💙
ぇ…
💎
なんか言いたそうなのに話そうとしないじゃん…ッ…
💙
それ、は…
💙
今はまだ言えない…
やっぱり隠すの…?

そんなの…やましいことがあるみたいじゃん…ッ…
💎
だったら僕はッ
💙
でもッ!
💙
いつか話せるときが来たら…話すから…
 
💙
ッッそれと…ッほんとは言うつもり無かったんだけど…
💙
あの動画1本だけを見て俺のことを信じてくれなくなるんなら…
💙
そこに絆なんて無かったんだなって思うから
💎
ッッ!
いふくんはわかってるんだ…

自分が信じられてないってことを…

きのうはいふくんに動画を見せたあとみんなパニックになってたから…ッ僕もあんな酷いこと言っちゃった…


いふくんからしたら…全員敵に見えてたのかな…ッ





















───────あれ、?


だったらなんで僕にこんな話を──
💙
でも、
💙
ほとけは
💙
迷ってくれてる
💎
💙
きのうだって…
💙
ほとけは…他の奴らよりも俺を見てくれてた
僕…そんなにいふくんのこと見てたんだ…


…いや、みんなが見てなかっただけなのかな。
💙
俺は、その「迷い」がほとけの心に生まれてるってだけで嬉しい
💙
俺とほとけの間には…例え細くてもちゃんと繋がれるがあったんだなって思えるから
💎
ッッ
💎
いふ、くん…
今かろうじて繋がってるだけの糸を…

僕はどうしたらいい?


多分ないちゃんもいふくんに向かって糸を伸ばしてる。

でもいふくんがそれを掴んでるとは限らない。

今、確実にいふくんを繋ぎ止めれてるのは僕のこの細い糸だけなんだ…


その糸を僕が裁ち切ったら…いふくんはもう掴めるものがなくなる。


そんなこと、僕がしていいはずがない。


今までのいふくんとの絆はそんな簡単には切れちゃいけない。


あの音声だっていふくんとは限らない。
💙
ッごめん、引き留めた

まだ、
💙
じゃあ俺はその辺ちょっと歩いてくるから

まだ、
💙
先入ってて

糸を切っちゃダメだ。
💎
…うん
僕が知ってるあのいふくんは今目の前にいるから。
💙
…じゃあまた後で










僕は、僕にできることを。




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