ど、どうしてこうなった……?
遡ること20分前。私とゆあんくんは某有名雑誌の記者に声を掛けられた
…それも”カップル”として……
隣では好奇心の宿った目で記者の質問に答えていくゆあんくん
そして……
両頬に手を当てて照れたようなあざとい仕草をする記者さんを見てなんだか張り詰めていた緊張も少しだけほぐれた
そっちがその気なら私だって求められてるもの完全に演じてみせる!
記者のお兄さんが飲んでいたアイスティーのグラスを机においてペンを握った
……なんだろう。良いところはいっぱいあんるんだけど…何から言えば…
私は初めて2人で行ったお出かけの時にもらったモモの花のモチーフが付いたネックレスをお兄さんに見せた
まるで自分がもらったかのように喜ぶお兄さんの顔を見てなんだか誇らしくなった
ニヤけるお兄さんを不思議に思い隣に目線をやると真っ赤になったゆあんくんが腕で口元を隠していた
お兄さんは嬉しそうに頷いてアイスティーを手に取った
しばらくしてゆあんくんがいつもの調子に戻ったので質問が再開された
さっきの様子からは想像ができないくらいちゃんとした答えを言っていて今度は私がキャパオーバーになりそうだった
その後も質問は何回か続いて____
そう言ってお兄さんと私たちはお店を後にした。会計はお兄さんが持ってくれた
そう言うとゆあんくんは私の両頬を軽くつねった
質問の受け答え……ちょっと大人びてると思っていたのに…
やっぱゆあんくんは子どもだ!
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。