第26話

25 【浴衣を決めよう】
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2023/07/03 08:00
承太郎
おい。起きろ。着いたぞ
あなた

……んぅ

承太郎
ヴッ……(可愛い)





………どうやら私は寝ていたようだ。



起きたらホーム内のベンチに座っていた。






あなた

あっ!すいません!つい…

承太郎
いい寝顔が撮れたから大丈夫だ。
あなた

よ…良かったですね

承太郎
ほら、行くぞ。

私の手を取り、スタスタと歩いていく。












あっという間に着いてしまった…






Y市の中心から少し離れたところに、
大きなザ・和風の店があった。
あなた

ここ?

承太郎
あぁ。ここだぜ。



店内はとても綺麗で、たくさんの和服が
展示してあった。




女将さんのお・も・て・な・しも果てしなく、高いところだと、金銭センサーが反応している。






承太郎
ここら辺だな。
あなた

うわぁ…広ぉ………








お店の一角にある、浴衣コーナーなのだが
それだけでもめちゃくちゃ広い。









承太郎
なぁ。適当に見繕ってきたんだが、
着てみてくれないか?
あなた

えっあっ

承太郎
着てくれるな?


15着ぐらい一気に持ってきて、後ろの
女将さんもやる気満々の様子。



断れねぇよ…
あなた

はい…やります…

承太郎
よし。




一瞬で試着室まで連れてこられた。





女将さんと一緒に豪華な浴衣を着ては脱ぎ、
着ては脱ぎ…




承太郎
これは違うな。
承太郎
この色じゃあない。
承太郎
好みじゃねぇ。
承太郎
これはあなたらしくないな。
承太郎
暗すぎるか。





最初の15着を超える23着目を
着終えたところだった。





更衣室の外が騒がしくなる。





承太郎
______!


承太郎さんが何かを必死で止めていたが…







ガシャアっと扉が空く。

ジョセフ
あなたちゃん見っけ!♡
あなた

えっ!?ちょっ!ジョセフさん!?

ジョセフ
浴衣姿かわァァ…!!
承太郎
おい!!急に開けるとか…
あなた

承太郎さん!!








2人とも私を見るやいなや固まってしまった。






あなた

承太郎さん?

承太郎
これだ。
ジョセフ
めっちゃえぐい似合ってる





えげつない速さで会計を済まされ、気づいたら外に居た。





あなた

これ迷わず買ってたけど…いくらしたの?

ジョセフ
んー?20万ぐらいじゃない?
承太郎
なっ……言うのかよ
あなた

ゑ?

承太郎
そんな大金じゃねぇし気にすんなよ
ジョセフ
とりあえずよォお腹すいたわ!
飯行こうぜ飯!
承太郎
そうだな。勿論ジジィの奢りだぜ?
ジョセフ
んーまぁあなたちゃんいるから
奢ったるわ!
あなた

マジで行くのね…

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