祭り。再来週に控えている。
何故か、今更高校から出し物として
なにか店やパフォーマンスを行うらしい。
学校で1つ、行うものを選ぶ。
との事だが…
やけに上機嫌で、曇りひとつない眼をしている。
なにか、自分の思い通りに行くような…
絶対的な自信を感じる。
誰も手を上げない。それもそうだ。
大勢の前で踊るなんて…そんなやつはいな…
急に手を挙げ立ち上がったと思うと
とんでもないことを言いやがった。
周りは頷き、誰も反論しない。
ジョルノ君はニコニコと微笑むばかりだ。
断れない雰囲気が漂う………。
周りの圧力に負けた。
こういったものの…
どうしよう。細かい動きは苦手だ。
上手く踊れるだろうか。
そんなこと考えてる間にも
話は進み、引き返せないところまで来ていた。
今更グズグズ言ってもしょうがないのは
わかっている。
覚悟を決めなくては。
にしても…ジョルノ君の
手のひらで転がされている感じが否めない。
何か……操作されているようだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。