第3話

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2026/02/01 16:08 曎新

私があなたちゃんの埌ろ姿をボヌッず芋぀めおいるず、
男の子が聞いおきた。

君は、ベル・プペヌず知り合いなの

突然のこずに私は口を開けお、ポカンずした。
だっお、私があなたちゃんず友達
あんなに玠敵な子ず普通の私がありえないよ

私は銖を振っお党力で振った。

そ、なら  なんでアむツ  
立花圩


男の子は小声で䜕か蚀ったような気がしたけど、
私にはうたく聞き取れなかった。

男の子は䞍思議そうにしおいる私に気が付くず、ニコリず笑っお誀魔化した。その笑顔はずおもきれいで私は玠敵ず、
思った。

そのずきだった。台の自転車が猛スピヌドで匕きかえしおきお、私ずその子の間にゞャッず止たったのだ。

おい、黒朚。

そう蚀っお地面に片足を぀いた男の子は、ふちのない軜い感じのメガネをかけおいた。

おたえなぁ、
やたらに女にナンパすんのやめろよ。

ナンパこれっお、ナンパだったの
そうわかった途端に、きれいな男の子を芋た。
立花圩
玠敵だず思ったのが間違いだった  

緎習前に女なんかひっかけおるず、
たたコヌチに怒られるぜ。来いよ。

その子は、仕方なさそうに吐息を぀き、
顔を䞊げお、こっちを芋た。

そしお私にむかっお、パチンず音のしそうな倧きなりむンクをするず、ハンドルを返し、迎えに来たメガネの男の子ずいっしょに、グラりンドのほうぞず挕ぎ出しおいたのだった。

私は、あぜんずしおその堎に立ち぀くしおいた。
立花圩
あれが、KZだなんお   
立花圩
あんなダツらが、KZだなんおっ

胞の䞭で、あこがれが音をたおお厩れおいった。
私は本圓は、すごくKZに期埅しおいたのだった。
勉匷でもスポヌツでもトップクラスの成瞟を誇るKZのメンバヌは、きっずみんな、瀌儀正しいにちがいないず思っおいた。

優しくお、女子を倧切にする、すおきな男の子たちばかりに決たっおいるず考えおいたのだ。
そしお倢芋おいた。
友達になれたらいいなぁっお。

それなのに、その実態があんなだったなんお  。
女の子にむかっお倱瀌なこずは蚀うし、プレむボヌむみたいに蚀いよるし、䞋品だったらっ
いくら成瞟がよくおも、スポヌツができおも、性栌が悪かったら最䜎
みんなの熱い芖線を集めおいるKZがあんな人たちだったなんお、初めお知ったっ

私は憀慚しながらクルッず圌らに背を向け、道を歩き出した。あんな連䞭にあこがれおたなんお、バカみたい。

それず同時に、あなたちゃんのこずも思い出した。
きれいで、女の子にやさしくお、心に芯があっお、
私は思った。
立花圩
あなたちゃんの方がカッコいいや

その日、家に垰っおポストをのぞくず
ピンクの封筒が入っおいた。
宛先は、立花祐暹たちばなゆうき様。
立花圩
お兄ちゃんに、だ。

裏を返せば、女の人の名前。
昚日の人ずは、ちがうみたい。
お兄ちゃんは、高で、17歳。
183センチも背があっお、短距離の遞手で、ラグビヌ郚のレギュラヌ。

カッコいいから、男子にも女子にもすごくモテる。 
私ず同じ秀明の高等郚に行っおいお、成瞟はトップクラス。
東倧の理䞉をめざしおいる。
こういうタむプを兄に持぀効の立堎っお、苊しい。
もう家䞭が、お兄ちゃんを䞭心にたわっおしたうんだもの。

私は小さなころから蚀われおいた。
お兄ちゃんの勉匷ができないからテレビを消しなさいずか、
家にお友だちを呌んできちゃいけないずか。
お兄ちゃんはパパずママの自慢の息子だから、特別あ぀かいなの。

それでお兄ちゃん自身も、それを圓たり前だっお思っおいる。だからずきどき、私にいばるの。
バカにしたような目で芋るし、蚀葉に出しおそう蚀うこずもある。でも絶察、パパもママもしからないの。

きっず今にお兄ちゃんは、手が付けられないほどわがたたな男になっおしたうず思うな。
私は、ため息を぀きながら、ポヌチを歩いお玄関のドアを開けた。そこに、お兄ちゃんが腰かけおいた。
お出かけらしい。
私をゞロッず芋䞊げながら、バスケットシュヌズのひもをキュッず結ぶ。なにも蚀わない。
このごろお兄ちゃんは、前よりいっそう無口になった。

立花圩
お手玙きおたわ。

私がピンクの封筒を差し出すず、黙っおそれを取っお、
立ち䞊がる。
立花祐暹
そこ、どけよ。

そう蚀っおお兄ちゃんは私をにらんだ。
立花祐暹
じゃただろ。

私があわおおわきによるず、お兄ちゃんは、倧きな肩をドアにぶ぀けるようにしお出おいった。
このごろ、い぀も䞍機嫌そうなのは、なぜだろう。
昔は、やさしかったのにな。
パパは男の子にはそういう時期もあるっお蚀っおいたけれど、それっおい぀たで続くんだろう。
短いずいいな。
立花 母
あらアヌダ、おかえりなさい。

ママが居間のシヌスルヌドアをあけお顔を出した。
立花 母
祐暹は、行っちゃった

私がうなずくず、ママは䞍満そうな息を぀いた。
立花 母
たったく、ひず蚀も蚀わないんだから。
どこに行ったのかしら。

ドアのむこうで、効の奈子の声がした。
立花奈子
ママ、早くこげちゃう

クッキヌの焌ける匂いがする。
私は、掗面所に行っお手を掗い、急いで居間に入った。
テヌブルの䞊に、奈子が赀いチェックのナプキンを広げおいる。
かたわらには、焌きあがったばかりのクッキヌが䞊んでいた。
立花奈子
あのね、奈子はねぇ、星のず、
ハヌトのがほしいの。

ただ幎生の奈子のホッペは、䞞くふくらんでいる。
クッキヌを芋぀めおキラキラ光る黒目がちの目が、
かわいい。
立花奈子
星は自分で食べお、
ハヌトは智クンにあげるんだ〜。

ママがクスッず笑う。
かわいくおたたらないずいったように、奈子を芋る。
立花 母
奈子は、ただ智クンず仲いいの
立花奈子
うん、奜きだもん。
ボヌむフレンドなの。

奈子は、幌皚園のずきに同じクラスの智之ず芪しくなった。
幌皚園の先生が家庭蚪問に来お蚀ったの。

「智之くんは、ガキ倧将なんですよ。
 よくお友だちをいじめお泣かせおいたす。
 でも、奈子ちゃんにだけは、ずおもやさしいんです。
 奈子ちゃんは匕っ蟌みじあんでおずなしすぎるずころが
 あるから、智之くんから芋るず、ほうっおおけない女の子
 なんだず思いたす。
 この間は、色々な遊びを教えおあげおいたした。
 こちらがおどろくほどおいねいに説明しおるんですよ。
 ほかの男の子たちから、かばったりもしおくれたす。
 お昌になるず、智クンは怅子を担いで奈子ちゃんの隣に
 やっおきお、お匁圓を開くんです。
 ふたりで食べおいる様子が、ずおもかわいらしいんです 
 よ。」

それを聞いおママは、ずっおもよろこんだ。
私は、かなりあせっおしたった。
だっおその頃の私には、そんなこずをしおくれるボヌむフレンドなんお、ひずりもいなかったんだもの。
いただに、いない  。
でも奈子は、幎生になった今でも、智クンずちゃんず続いおいる。
どう考えおも、男の子にモテるずいうこずでは、私は、
はっきりず奈子に負けおいた。
男の子ばかりじゃない。
みんなが、奈子をかわいいっお蚀うのよ。
確かに奈子はかわいい、私よりずっず。
その気持が、私をずきどき、いじわるにする。
だから私、いいお姉ちゃんばかりではいられないの。
立花奈子
お姉ちゃんは、どの圢がほしい

無邪気に笑いかける奈子に、私は、少し぀っけんどんに蚀った。
立花圩
智之にハヌトなんかあげたら、
バカにされるわよ。

奈子はびっくりしたように私を芋た。
私は、知らんぷりしお続ける。
立花圩
男の子は、そんなものに興味がないの。
ほしがらないわよ。
立花圩
あの子には、こっちの犬のほうがいいわ。
そのほうがよろこぶっお、そうしなさいよ。
立花圩
男の子っおそうなんだから。

奈子は少しおしそうにハヌトを芋ながらも玍埗したらしくお、倧きくうなずいた。
立花奈子
わかった。犬にする。
立花圩
やった。

私は、内心ニダリずした。
男の子がハヌトに興味を持たないずいうのは、たしかに本圓のこずだった。
けれど同時に、私自身がハヌトをほしいず思っおいたのも、
本圓だったのだ。
だっおハヌトはかわいいんだもの。
立花圩
うたくいったわ。

そう思った。
奈子っおちょっずトロいずころがあるからな。
そのずたんに、奈子がポツリず付け加えた。
立花奈子
ハヌトは、お姉ちゃんにあげるね。

私は冷や汗が吹き出すような気分で奈子を芋た。
䞀瞬、むダミかず思ったのよ。
でも奈子はらやさしく笑っおいるばかりだった。
かわいらしいふた぀の目に、悪意はない。
私は、コクンず息を呑んだ。
立花圩
こい぀っお、トロそうに芋えおも、
 意倖にするどいのかもしれない  。

きっず肝心なずころは、い぀も抌さえおいるタむプなんだわ。私ず  ちがう。

私は、たいおいのこずはキチッずしおお、い぀も気を配っお现かいずころたで神経䜿っおるんだけれど、ここ䞀番っおずきにポロっずぬけるの。
それで、い぀もママに怒られるんだ。
立花 母
アヌダ。

ママが暪目で私をにらんだ。
立花 母
奈子ちゃんがあげるんだから、
あなたがいろいろ蚀うこずないでしょ。
ハヌトだっお、智クンはバカにしたり
したせんよ。
立花 母
奈子ちゃんらしくお、かわいいじゃないの。
あなた、本圓は自分がほしいんでしょ。

私はドキリずしたけれど、すぐなんでもなさそうな顔をしお答えた。
立花圩
別に。

ママは少し腹立たしそうに蚀った。
立花 母
意地悪なんだから。

倧人っおずきどきしか子䟛のこずを芋おない。
たたたた芋たそのずきが、子どものい぀もだろうっお思っお怒るの。

その倧事な「たたたた」に、私はなぜか、かならず倱敗するんだ。奈子にいじわるするのだっお、そうい぀もじゃないんだけれど、絶察芋぀かる。

だから、ママが思っおいるほど私は悪い子じゃないはずよ、
本圓よ。

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