夜────
ドカーーン!!
無一郎目線────
上弦の弍がそう返事をして、扇を取り出した
それを振ると、無惨の頭上に氷が現れた
しばらくして、その氷は音を立てて砕けた
そこには────
あなたは重力に従い、下に落ちた
それを無惨が横抱きに受け止めた
あなたの意識は無かった
あなたは無惨の腕から降りた
そして立ち上がり、ゆっくり前に出た
僕は思わず駆け寄った
あなたは、顔を上げ────
"両目"を開けた
あなたの瞳には────
光は無く、何も写していなかった
カキン!
刀とあなたの爪がぶつかる
ギリギリと、力が拮抗する
無惨の言葉で、あなたの力が強まる
血管が僅かに浮いている






























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!