第5話

反抗
19,876
2020/05/30 01:20
あなた

(今日も軽く刻まれちゃった………)

あなた

ハァ………

堕姫
堕姫
あなた様……!
あなた


あぁ、堕姫ちゃんと妓夫太郎くん

妓夫太郎
妓夫太郎
いらっしゃるとは思わず………
申し訳ございません
あなた

いいのいいの!
あ、もし、貴方たちさえ良ければ一緒に話さない?

堕姫
堕姫
光栄です………!
妓夫太郎
妓夫太郎
あなた様………その傷は…………
あなた

あー、これね…………
無惨様の怒りを買ってしまって…………
自業自得なんだけどね

堕姫
堕姫
あなた様は美しいのに………
そのお顔に傷をつけるなんて………
あなた

心配してくれてありがとう
でも、私は別に死なないし、怪我もすぐに治るから

妓夫太郎
妓夫太郎
そう………ですか………
ですが、辛い時は吐き出してください
私のような鬼がこのような口を……
あなた

ありがとう………!
すごく勇気づけられたよ( ๑´•ω•)۶”

妓夫太郎
妓夫太郎
あなた様………
堕姫
堕姫
あ、頭撫でられたのって………
お兄ちゃん以外で初めて…………
あなた

そうなの?
ま、環境が環境だもんね………

あなた

いつか……まぁ、鬼の私が言うことじゃないけど…………
そういう身分制度が無くなる時代が来るといいわね

あなた

そうすれば、救われる人だって大勢いるはず

堕姫
堕姫
あなた様は…………人間にまで思いやるんですね……
あなた

……自分でも分からない
なんで人間を襲うのに抵抗があるか……
なんで人間の心配をするのか…………

あなた

…………きっと、昔の無惨様に未練があるのか………

妓夫太郎
妓夫太郎
人間の頃の記憶は………
私はあまり思い出したくないものです
だから、余計に傷つくかもしれません
あなた

そうね
忠告ありがとう

あなた

私はもう行くわね
じゃあ、いい夜を

────
あなた

(今日こそ鬼狩りを殺さないと………
また無惨様に…………)

あなた

(いや……沢山の鬼狩りを殺して、無惨様に認めてもらうんだ………!)

鬼狩り
鬼の気配があるぞ……
鬼狩り
しかも強そうだ………
鬼狩り
よし!
そいつの首持ってって出世街道まっしぐらだ!
あなた

それは、私のことを言ってるのですか?

鬼狩り
そうだよ!
あなた

甘いですね

鬼狩り
なっ………
あなた

私は一応、無惨様同等、いえ、まだ及びませんが、近い量の力を持っている
そんな鬼に、下級の鬼狩りがかなうはずない

あなた

血鬼術、天・上弦の月

鬼狩り
ウグァ
鬼狩り
グァァッ
あなた

完了っと……

鬼狩り
こっちだ!!
あなた

グサッ

鬼狩り
グッ………
あなた

舐められたものです………

あなた

さて、この辺りはもう鬼狩りはいませんね………無限城に戻りますか……

あなた

スタスタスタ

あなた

(木の枝と枝を飛びながら移動する)

────
鬼舞辻無惨
鬼舞辻無惨
鬼狩りを……殺してきたそうだな
あなた

はい……

鬼舞辻無惨
鬼舞辻無惨
お前にしては珍しい………
あなた

無惨様に頂いた文字………
鬼弦の月に相応しくなりたいと思いましたので…………

鬼舞辻無惨
鬼舞辻無惨
なるほど
鬼舞辻無惨
鬼舞辻無惨
だが……雑魚ばかりか
(爪を喉元に当てる)
あなた

っ………

鬼舞辻無惨
鬼舞辻無惨
私は柱の首が欲しいのだ
あなた

ですが………柱はあの場には…………

鬼舞辻無惨
鬼舞辻無惨
いなかったのなら、自ら捕りに行けばいい
あなた

…………貴方様は……私を認めて下さりはしないのですね…………

鬼舞辻無惨
鬼舞辻無惨
なんだ?口答えするのか?
この私に………?
あなた

私はただ……貴方様に認めて頂きたいと……

鬼舞辻無惨
鬼舞辻無惨
貴様ごときが私に認められる?
そのようなことは、1000年早い
(あなたを投げ飛ばす)
あなた

ウッ……

鬼舞辻無惨
鬼舞辻無惨
心配するな
お前はまだ生きているからな
鬼舞辻無惨
鬼舞辻無惨
いいか?
鬼狩りの柱の首をもってこい
でなければ、私が貴様を認めることは無い(首を持ち上げて離す)
あなた

ドサッ

あなた

ハァ…ハァ…ハァ…

鬼舞辻無惨
鬼舞辻無惨
鳴女
ベベン
あなた

…………

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