ロウ様に呼ばれて王家の庭でお茶会をしていた時にロウ様にそう言われた。
私達はある程度の会話をしてから、お茶会を終えた。
王家の門をくぐると、トウヤが壁にもたれて待っていた。
目を逸らしたのが分かり、待っていたことが分かった。
「今アキナに調べてもらってるんだけど」といいながら歩き出す。
そう言ってトウヤの頬をつつく。
「トウヤ顔いいから絶対おとせるじゃん!」そう言って背中をバシバシ叩く。
トウヤはどこかバツの悪そうな顔で苦笑いをしていた。
私はトウヤの手を引いて。
その瞬間、トウヤの顔がぶわっと赤くなった。
心の中でため息を着く。
ため息の理由を作った本人は楽しそうに靴を選んでいた。
それも陸上とかの競技ようシューズ。
僕は本当にこの人が分からない。
この人たらし。
なんて事を口にしたらあなたの下の名前(カタカナ)はどんな顔をするんだろうか。
きっと困ったような顔をして「え、どうしたの?」なんて言うんだろう。
未だに靴をじっくり見ているあなたの下の名前(カタカナ)を見ながらふとを思う。
結局あなたの下の名前(カタカナ)はこっちを向くことなく、靴を選び終えたようで会計に向かった。
買ったのは男物の靴だった。
誰かにあげるのかな?
そう思うと胸が痛くなって、息が苦しくなってしまう。
この思いは何なんだろう。
分かったとしてもきっと、この思いは墓場まで持っていかなければならない。
そう、分かっているから。
僕はその気持ちに、気づかないふりをした。
顔を覗き込まれて反射で後ろに仰け反る。
あなたの下の名前(カタカナ)は感が鋭いから。
もしかしたら僕の気持ちに気づいてしまうかもしれない。
だから。
僕は笑顔を作る。
どうか、気づかないで。
気づいても、何も言わないで。
もし気づかれたら、一緒には居られなくなる。
僕は、最後まで貴女のそばに居たい。
だから。
僕を、最後まで貴女のそばにいさせてください。
僕の思いを、見透かさないで。
どうか、この思いを。
墓場まで持っていかせてください。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!