第20話

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2025/09/01 12:28 更新










1日目昼:紫雨side




カラダサガシが始まった。学級委員会はそれぞれのチームにつくこととなった。
現在私が共に行動しているのは3年生除いた会計と生物委員会、それと三郎とユキちゃんだ。卒業生の光雲先輩とトモミちゃんは保健委員会、体育委員会、図書委員会のチームへ。流石先輩とおシゲちゃんは用具委員会、作法委員会のチームへと入った。









藤原紫雨
藤原紫雨
…何処から探しますか?


潮江文次郎
会計室はどうだ?
ユキ
くのたま長屋にも行きたいです…ね。


くのたまであるユキちゃんは、私の可愛い後輩であり、私と論先輩が此処のチームの唯一のくのたま上級生であると言うことからか、私について回るようにしている。
それが遂可愛くて撫でて仕舞えば恥ずかしなりながらも気持ちよさそうにしてくれる。




蜂ノ矢鈴蘭
蜂ノ矢鈴蘭
生物委員会の小屋の方も見たいですね
竹谷八左ヱ門
…というか、此処に生き物がいるのかすら謎だけどな。さっきからのども乾かないし。
加藤団蔵
言われてみれば確かに、喉乾かないなぁ
任暁左吉
一旦それは置いておきましょう!…それで、結局何処から行くのですか?
纐纈論
纐纈論
あー取り敢えず、会計委員会は会計室へ、生物委員会は生物小屋に行こう。探索し終わったらくのたま長屋の僕の部屋に集合だ。三郎とユキちゃんは生物委員会と一緒に行くこと。



そういえば…数馬以外の3年生は一体どこへ行ったんだろう。

そんなことを考えていた私は、狼の怪しい目付きに気づくことは出来なかった。






/会計室/






藤原紫雨
藤原紫雨
なにも無さそうですね
潮江文次郎
あぁ、そうだな…
田村三木ヱ門
………あの、これ肘までのところじゃないですか?多分、右腕かと
加藤団蔵
あっ…!それ…
任暁左吉
なにか剥がれてますよ!
藤原紫雨
藤原紫雨
ん?そうだね、見てみよっか



紙だろうか、少しずつ身長に剥がしていけば、骨が見えた。


そして潮江会計委員会委員長はなにかを思い出したようにあっ!と声を出した。



潮江文次郎
これ、コーちゃんの一部じゃないか!
藤原紫雨
藤原紫雨
コーちゃんの!?
任暁左吉
……取り敢えず、戻しませんか?一応あの状態で…だと思うので
田村三木ヱ門
あぁ、それがいいと思…団蔵伏せろ!!
加藤団蔵
ッ!!



三木ヱ門が言った瞬間、砲弾が飛んでくる。
ハラリと、壁にめり込む"それ"は…
潮江文次郎
全員下がれ!!!





爆発をし、辺りを燃やした。
下級生を咄嗟に庇ったときに、左目に破片が飛んで潰れたらしく、激痛が走る。









藤原紫雨
藤原紫雨
ふっ…ぅっ……いた"……ッ
藤原紫雨
藤原紫雨
ふぅ…ふぅ……大丈ッ夫、…?




血の流れる左目を押さえながら下級生に対して笑いかける。
どうやら爆発の規模はそこまで大きくなかったらしく、左目、左手の小指が溶けていること以外は特に問題はなさそうだ。




潮江文次郎
紫雨!!大丈夫か…?今手当する…!
纐纈論
纐纈論
爆発音がしたけど、大丈夫か!?
加藤団蔵
し、紫雨先輩が…!
蜂ノ矢鈴蘭
蜂ノ矢鈴蘭
左手の小指と左目が重症じゃないですか…なんて無茶を!




音によって駆けつけてきた生物委員会のメンバーたちに叱りを受けて、笑うことしかできない。

下級生でなくてよかった。
私でよかった。


へにゃりと笑えば、三郎に一発殴られる。



鉢屋三郎
ったく…個々じゃ煙を吸う。別のところで手当するぞ。



と、引っ張られて別の場所へ連れていかれる。

その場所で、三郎が急に面を伊作先輩のものにする。




潮江文次郎
…鉢屋、お前……ッ
善法寺伊作
変装術は、変装している相手の能力に引っ張れるんです。願掛け位には思っといてください。
潮江文次郎
……




何か言いたそうにしていたが、潮江会計委員会委員長は押し黙る。
確かに何時もよりも早く、より丁寧にされている気がした。



藤原紫雨
藤原紫雨
…うん、ありがとう。三郎。
鉢屋三郎
構わん
蜂ノ矢鈴蘭
蜂ノ矢鈴蘭
明日また保健委員会に診てもらいましょう…!
田村三木ヱ門
そ、その方が良いかと…!
潮江文次郎
……すまん、守りきれんかった。くのたまであるお前に傷をつけてしまいすまなかった。この通りだ。



そう言って私に頭を下げてくる潮江会計委員会委員長に慌てふためく。



藤原紫雨
藤原紫雨
や、いいんです!後輩を守れた勲章だと考えれば全然痒くないですし!
竹谷八左ヱ門
あの…すみません。その話は部屋に入ってからにしませんか?もうそろそろ夕暮れです。
蜂ノ矢鈴蘭
蜂ノ矢鈴蘭
それもそうだね…纐纈先輩、いいですか?
纐纈論
纐纈論
ん、着いてこい。











……







1日目夜:くのたま長屋









部屋に、10名ほどの人数が集まる。このゲームのためか、少し部屋は広くなっているようだった。





纐纈論
纐纈論
さて…報告会をするとしよう。
夢前三治郎
ここから…1人選んで、殺さなくちゃいけないんですよね…
竹谷八左ヱ門
そう、しないと…みんな死んでしまうからな。すまん…。
夢前三治郎
い、いえっ!それは、分かってるんです…ただ、本当はみんな、しんでほしくないな…って。


三治郎のその言葉に全員押し黙る。




蜂ノ矢鈴蘭
蜂ノ矢鈴蘭
……そ、その!どうしてもきまらないんだったら、僕に投票してください。後輩を守れるんだったら、それがいいので!
藤原紫雨
藤原紫雨
鈴蘭…
潮江文次郎
そう、話すのも悪くはないんだが生憎夜明けまで時間がない。急ぐぞ。
ユキ
え、っと…生物委員会でも手分けして生物小屋を探したんですが生き物は基本は居ませんでした。くのたま長屋の生物小屋も同様です。
鉢屋三郎
虫や爬虫類のみは残っていたようですが、一部はいませんでした。




潮江文次郎
そうか。此方は体の一部、右肘のところまでを手に入れた。して、中身を見てみればそれは骨格標本のこーちゃんだと言うことが分かった。
田村三木ヱ門
そして、それを手に取った瞬間に団蔵の方に砲弾が飛んで爆発し、
藤原紫雨
藤原紫雨
私がその破片などで怪我をしてしまった感じですね。




佐竹虎若
会計室までの壁も壊れていましたし、余程強い火力でしたんでしょうか…




藤原紫雨
藤原紫雨
!矢文だ…



飛んできた矢文の内容は、全員目を瞑り、今回追放したい人を選べ、とのことだった。




纐纈論
纐纈論
っ…どうしたら…
潮江文次郎
困ったら俺に入れろ。
夢前三治郎
潮江先輩!どうしてですか!!?
潮江文次郎
魔物に勝てばいい、それだけだろう?それが無理でも忍びらしく忍んでいればいい。俺はギンギンに忍者している男だぞ?それくらいお手のものだ。
佐竹虎若
潮江先輩…
ユキ
………投票、しましょうか…

アンケート

誰を追放する?
潮江文次郎
25%
纐纈論
13%
竹谷八左ヱ門
6%
蜂ノ矢鈴蘭
38%
藤原紫雨
19%
鉢屋三郎
0%
投票数: 16票

アンケート

田村三木ヱ門
20%
佐竹虎若
20%
加藤団蔵
20%
夢前三治郎
10%
ユキ
30%
投票数: 10票





2日目早朝:紫雨side





藤原紫雨
藤原紫雨
……



夢見が悪い。







その時、忍たま長屋から悲鳴が聞こえた。







藤原紫雨
藤原紫雨
どうしたの…!?







駆けつけた、その場所は…5年長屋で。嫌な予感がした。








可変土巫ゐ
可変土巫ゐ
…紫雨…





藤原紫雨
藤原紫雨
…………は?







そこには、無惨に広がる勘右衛門の死体があった。







四肢は捥げ、目玉は飛び出ている。一方踏み出せばグチャリと肉を踏む音がする。








勘右衛門の、目玉を踏んだ。
血が全身に回り、汗が止まらなくなる。






ーーーーーー本能が告げる。





彼はしんでいると。
頭の中で、それを否定する。止まらない涙と恋仲だった死体の側に座り込み、私は絶望した。





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