第2話

喩え女神だとしても
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2024/03/25 08:24
「私、此処だから。」
もう終わってしまった着いてしまった
彼女との会話も、対話も、全てが終わる
『あ、あ.........』
 
名残惜しい。残念だなぁ...
「......またね。」
そんな僕を見かねた彼女は、またねと言った。
またね、
また会おうという意味の別れの挨拶。


ぱたん、と扉が閉まった頃、僕の顔に溜まる熱は、最高潮を迎えていた。


『あなたちゃん。』

さよならじゃない、またねなんだ。


彼女は僕に、明日も君に会う権利を与えてくれたんだ。


女神以外の何者でも無いだろう。


























でも女神だって、一つや二つ位、耐えられない事はあるだろうね?






『明日からが楽しみだね。あなたちゃん......♡?』





純粋で無いこの偽の感情は、僕を可笑しくさせるのには充分だった。


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