屋敷に帰り、そうベリーを手渡すと、普段
余り感情を表に出さない表情が露になって、
ベリーを抱き締めるお嬢様は御満悦の様子。
貴族会
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定期的に行われる貴族悪魔の交流会
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百貨店の者が態々来ていたのは貴族会の衣装を
新調する為もあれば、吟味する為でもあった。
ビオレとリリーとは、同じ初等部所属で
同じクラスのアスモデウスの親戚の子だ。
今回の様にドールザニイ家が主催の貴族会は、
ドールザニイ家の者が直接、招待状を送った
者でなければ参加することが出来ないのである。
ペルーシュは、ドールザニイ家に務める
もう1人のSDで、両親側のSDを務めてる。
話を聞くところによると、先刻まで屋敷の掃除
をしていたらしく、気付かなかったとのことだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!