第33話

/twenty six/
59
2024/05/31 08:57
蒼葉母
芽衣子と瑠花ちゃん、学校休んで本当に良かったの?
玄関前、蒼葉母は2人に向けて言う。
蒼葉芽衣子
蒼葉芽衣子
うん、単位はとれてると思うし
巡音瑠花
巡音瑠花
はい、勉強も大丈夫です
蒼葉母
そう、良かった。冷蔵庫の中とか勝手に使っていいからね
母はそう言い残して仕事へと向かっていった。
蒼葉芽衣子
蒼葉芽衣子
海音、体調はどう?
蒼葉海音
蒼葉海音
まだぐるぐるする…、はきそう
目を瞑ったまま言う海音に、芽衣子は吐きそうなら言ってね、と伝える。
巡音瑠花
巡音瑠花
顔青白いわね…、
海音の顔を覗き込みながら言う。
蒼葉海音
蒼葉海音
ごめ…、僕のせいで学校…
蒼葉芽衣子
蒼葉芽衣子
全然いいのよ。ほら、薬のんで寝ちゃいなさい
芽衣子はそう言って薬を出す。___粉薬。
蒼葉海音
蒼葉海音
そのくすりいや…、
蒼葉芽衣子
蒼葉芽衣子
…変わんないわね〜、ほんと
巡音瑠花
巡音瑠花
もしかして…粉薬苦手?
蒼葉芽衣子
蒼葉芽衣子
うん、小さい頃からずーっと。舌に残る感じが嫌なんだって
芽衣子曰く、水に溶かしたり、飲ませた後アイスを食べさせても嫌いなのには変わらなかったらしい。
蒼葉芽衣子
蒼葉芽衣子
海音、めまいの薬これしかなかったの
蒼葉海音
蒼葉海音
…のむ、
芽衣子の押しに負けて、海音は飲むことになった。芽衣子はまだ飲みは良いほうである水に溶かして飲ませるために小さいお皿に水を入れにいった。その間に瑠花は海音を座らせた。
蒼葉芽衣子
蒼葉芽衣子
はい、ひとりで飲める?
水に粉薬を溶かし終えた芽衣子は海音にお皿を渡す。海音は小さく頷いた。
蒼葉海音
蒼葉海音
…にがい…、
蒼葉芽衣子
蒼葉芽衣子
そりゃそうよ。はい、寝ちゃいなさい
蒼葉海音
蒼葉海音
うん
海音は近くにある布団に身体を入れ目を瞑った。
蒼葉芽衣子
蒼葉芽衣子
…寝たわね、
巡音瑠花
巡音瑠花
そろそろ中学終わる時間よね?
蒼葉芽衣子
蒼葉芽衣子
あぁ…、そうね。瑠花、練く____海音の友達迎えに行ける?
私はここで海音の様子見ないとだから、と言う芽衣子に瑠花は頷く。
巡音瑠花
巡音瑠花
もちろん、いいわよ
蒼葉芽衣子
蒼葉芽衣子
ありがと。えっと…黄色の髪で背が低めの男女いたら話しかけてね。たぶん一緒にいるわ
巡音瑠花
巡音瑠花
ええ、わかったわ
行ってくるわね、と瑠花は蒼葉家をでた。それを見送った芽衣子はソファで寝ている海音のほうを見る。
蒼葉海音
蒼葉海音
おねえちゃん…、
蒼葉芽衣子
蒼葉芽衣子
(…苦しそう…)
苦しいを代わることもできない芽衣子は少しでも安心できるようにと海音の頭を撫でた。
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粉薬、本当に嫌いですあれ本当嫌い
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だから僕はずっと錠剤。中学二年生の頃やっと飲み込めたけど()

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