そういうわけで、僕たちは澄野高校に向かって走り出した。
kj「はぁ、はぁ、、、」
あ〜〜よかった、なんとか着いた、、、!
?「無事着きましたね!お疲れ様です。大丈夫ですか?」
kj「あぁ、大丈夫やで!!ホンマにわざわざありがとぉな!!助かった!」
この子と出会っていなかったらどんなことになっていたのやら、、、
?「お兄さんのこと、助けられてよかったです!」
kj「あの、お名前、聞いてもいいですか?」
?「はい。目黒って言います。」
おお、結構珍しい苗字。かっこええなあ。苗字負けしとらんわ!
目黒「お兄さんも、伺ってもよろしいですか?」
kj「もちろん!向井康二って言います!!」
目黒「向井先輩ですね!よろしくお願いします!」
kj「こちらこそよろしくお願いします!」
目黒「わっ、先輩、時間ヤバいっす!」
kj「え、あと30秒?!ほな行ってくるわ!!
ありがとぉな、目黒くん!」
そう言って僕は校舎へと駆けて行った。
あーよかった!!ぎりぎり間に合ったわ〜
校内で担任の先生と合流して教室へ向かう。
なんだかんだでもう教室の前までやってきた。
ドア越しに中を見ると、みんな仲良くおしゃべりをしていた。
転入生はどんな子なのか話しとるんやろか、
めっちゃ盛り上がっとる。
あ〜、ますます緊張してきた、、、
先「さっき先生が言った通り、
リラックスしてやってくれたらいいからね!じゃあ入るよ〜」
kj「 コクッ)) 」
ガラガラガラ
教室が一瞬にして静かになる。
クラスメイトの視線が、僕に向けられる。
あぁ、もう嫌や、この瞬間が一番緊張するっ!!
先「みんな、彼が噂の転校生だ!」
※特に噂は立っていない
え、何それ?!どんな噂?!怖いんやけど泣
先「新しいクラスメイトの名前は、、、」
“転校生が来た”という漫画やアニメのテンプレートのように、先生は僕の名前を書いていく。
ク「むか、、い、、、こ、う、、じ」
先「そう、彼の名前は、向井康二くんです!じゃあ、自己紹介お願いできる?」
kj「はい、、、」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!