書いてみたいところを書いてみただけの
短編集的なものです。
内容にまとまりはなく、時空がぐっちゃぐちゃなのでそれでもよければどうぞ。
いろんな世界線のあなたちゃんと桜君です。
尚、本編には関係ありません。
なので見なくても問題ありません。
「 君だから好きになれた 」
「 近寄んじゃねえよお前 」
そういう桜の目は暗く、
光すらも灯していなかった。
そう投げかけると、
桜の目はこちらを一瞬だけ向き、
またそらして突き放すように言う。
思ってない。そう言いたいのに。
君はいつも、
人の話を聞かない。
切羽詰まった顔をしている桜は
あなたを睨む。
けれど、その瞳の奥にはちゃんと
信じたいということを備えていて。
それを知っているあなたからしたら、
こんなのどうってことない。
はずなのに。
あなたはゆっくり桜に近づき、
学ランの袖をつかんだ。
学ランには指に沿って皴が寄っている。
あなたは俯きながらも視線を上げる。
目の淵には液体が溜まり、
今にもこぼれ落ちそうだった。
だって、桜遥に近寄るな、と言われたのだから。
ちょっとはこっちの身にもなってよ!
私は!貴方のことがずっと…!!
そこまで言いかけると、息が詰まってしまった。
だから何も言えずにいたら。
桜がゆっくり学ランを掴んでいる
あなたの手に自分の手を重ねた。
ごめん。
そうシンプルだけれど、誠意が詰まった
謝罪を受ける。
…謝ってほしいわけじゃないの。
私はただ貴方に、
そばにいる存在と認識して欲しかった。
いつでも味方だと、伝えたかった。
「 バタフライエフェクト 」
あの時、こうしていればよかった。
ああしていればよかった。
人生生きていたら、そんな経験が沢山あると思う。
まさに今、そんな状況で。
声が震えてうまく発声出来ない。
私があの時、最もよい選択をしていれば
彼がこうなることはなかったのに。
いつも自分自身のことが頭によぎって。
やっぱり私は
どう抗っても
臆病者になってしまう。
「純白の氷」 桜Side
桜が話しかければ、
わざわざあなたはとまって。
いつも彼女は花開くような笑顔を
こちらに向けてくれる。
だから、自分のせいで
あなたを穢してしまう事が怖くて。
彼女を「白」と仮定するなら、
桜は「黒」だ。それに真っ黒の。
だからいつも一歩身を引いていたのに。
それでもそんな願いは叶わずに、
神というものは自分から全てを奪っていく。
そこに残されているのは、
酷く表情が歪んだ桜と
氷のように冷たくて、
何一つ動かないあなただった。
「I Love Youの贈り物」
見回り中の彼を見つけて駆け寄れば。
桜は少し驚いた顔であなたを見た。
それに構わず彼女は嬉しそうに
あのねと話を続けた。
あれ。今日はやけに荷物が多くねえか…?
色んな店、というのは
この東風商店街にある様々な店のことだろう。
どの店も特色があって魅力的だ。
けれど、それがどうしたのだと言うのだろうか。
そう満面な笑みで答えるあなた。
あなたは本当に桜が好きらしい。
そんなの言わなくても桜もだが。
そういたずらっぽく微笑むあなた。
その言い方は…なんというか。
いいけどなんか、ちょっと。
そんな事に気を取られている桜を置いて、
あなたは彼の手を握った。
大好きな貴方に贈り物をしたい、
そんな単純な思いでも、
愛する人を想うならいつでも本気になれる。
「将来を見据える」 桜Side
夕暮れ時の海。
桜とあなたはデートとして
2人で海に訪れていた。
けれど、海にはいる、なんて事はしなくて。
ただただ二人で手を繋いで
無限に続きそうな砂浜を歩いていた。
そんな時、あなたに声をかけられる。
ぱっと思いついたのがやはり
風鈴のてっぺんになることで。
そう即答した桜にあなたは
やっぱり変わらないんだねと笑った。
そう言い返せては何も言えない。
桜がそうきくとあなたは
なりたいもの…と反芻した。
暫く考え込んだけれど、
彼女は黙って首を横に振った。
そう言うとあなたは笑った。
よかった。笑ってくれて。
彼女は言いたいことがまとまったのか
口を開いた。
私も桜君みたいに
真っ直ぐ生きられる人になりたいな。
そう桜の目を見て、ほほ笑んだあなた。
自分みたいになりたい。
そんな事に言われたこともなくて
正直戸惑ってしまったが、
それ以上に嬉しかった。
あなたの憧れの存在ななれたことが。
そう聞いた瞬間、桜は全身熱くなる。
嬉しい。けど照れてしまう。
あなたの隣には桜がいることを
当たり前に彼女は認識している。
気づけば太陽は沈みかけていた。
あたりは暗くなり、周りには誰もいない。
そして何かに誘導されるように口を寄せた。
どちらから顔を寄せたのかは分からないが、
そんな事がどうでもよくなるぐらい
今は互いのことを大切にしたかった。
次回からまた本編です
機会があれば第2回するかも













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。