前の話
一覧へ
次の話

第100話

100
447
2025/10/09 12:38 更新







_@_
…じゃあ何も無かったのか?
_@_
良かったな ㅎ
痛い思いしなくて
はい…でも何か怖くて
いつもと様子が違いすぎるから…




日曜の午後、
心配性なミン先生から電話がかかってきた。
図書館に来ていた私は、
外に出てすぐに電話をとった。




優しいとそれはそれで
勘ぐっちゃいます
_@_
まぁ、仕方ないよ
_@_
とにかく元気そうでよかった
はい ㅎ
…先生は、仕事中ですか?
_@_
いや、家にいる
_@_
あなたは?
図書館です ㅎ
そろそろ帰ろうかなって
_@_
出先だったのか…
ごめんな、急に電話かけて
いえ…!
すごく嬉しいです ㅎ




顔にハンディファンの風を当てながら
日陰の少ない大通りを歩く。
腕の傷を隠すための長袖が
暑さを倍増させるようだった。




_@_
図書館まで行って
勉強するなんて偉いな
家にいると窮屈で…
スマホも没収されますし
_@_
あぁ…確かに
_@_
彼氏の方がどうにかなっても
家もだいぶ問題ありか
ㅎㅎ
大問題です
_@_
言うようになったな ㅎ




「自分の意見を言えるのはいいことだ」と
ミン先生が言ってくれるから、
気を許せる先生には正直に話すようにしている。
先生に嘘をついたり誤魔化したりするのは
もうこりごりだ。
 
家に着くまでの数分間、
好きな人と通話するのはすごく幸せで、
自然と歩く速度も遅くなる。
今日は家に母がいるから
きっとこの後スマホは没収されるだろう。




…じゃあ、先生
そろそろ着いちゃうので…
_@_
…あぁ、そっか
_@_
また月曜日な ㅎ
はい ㅎ




月曜日、そうだ、あと半日耐えれば
また先生に会える。
朝早く登校すれば2人きりになれるし、
ホソガは毎日塾だから放課後も残れる。




💭 早く明日にならないかな




私は休日よりもずっと平日の方が待ち遠しかった。














どこ行ってたの
まさか遊びじゃないでしょうね
図書館にいました




おかえりなんて存在しないこの家。
開口一番に詰め寄られるのはいつものことで、
私は以前よりも語気を強めて話すようにした。
 
それもこれも全部ミン先生のおかげ。




わざわざ外で勉強する理由があるの?
それなら塾にでも行けばいいじゃない




…自分で私が留年した時に塾をやめさせたくせに
一体何を言っているのか。
そんな私の心の声など露知らず、
母は好き勝手喋り続ける。




聞いた?ホソク君なんて
毎日塾ですって ㅎ
もともと優秀な子なのに
本当によく頑張ってるわね…
あなたと違って
…すごい、ですね




あぁもうだからホソガの母親になればいいのに。
そうだよ、私と違ってあの人は優秀だから
不出来な娘を見てイライラすることもないよ。
 
だから行きなよ。あの人のところに。
止めないから、戻ってこなくていいから。




…全部なくなれ




自分の部屋に入って鍵を閉めてから、
私はそう呟いた。

プリ小説オーディオドラマ