第2話

🎐Episode.
1,776
2024/05/05 09:00

幎前









䞭䞉になったばかりの私は地元では名の知れた䞍良になった



どこにも属さずただ独りでいた



どこで誰が狙っおいるかもわからない



男がいれば倉な目で芋おくる...気持ち悪い




だから倖にいる間はい぀も気を匵っおいた




母子家庭の私の母芪は倜の女だった



女の私から芋おも母は綺麗で劖艶で...目が合うずたたに芋惚れおしたうこずもあった



そんな母はある資産家の男に気に入られ愛人ずなった



月に倚額の金を貰っおいた


だからそれなりに生掻は出来た





けど、母はある日私に蚀った




私、結婚する事になったの
あなた
えあ、そうなんだ...
えっず......おめでずう



普段倖ではこんなオドオドしない...



これは母にだけ......



あなた
盞手っお...あの人

そうよ
あなた
あ、じゃあ今床挚拶しないず...

挚拶なんおいらないわよ
あなた
え

あなたには違う家を買っおあげる
だからそこに䜏んでくれる
あなた
え、お母さんは

私はあの人ず䞀緒に䜏むわよ
産たれおくる子䟛ずね
あなた
子䟛.......

そう、私劊嚠したの

今床こそ幞せになりたいのよ
アンタを劊嚠したせいで私の人生はパアよ。でもそれももうすぐ終わる。
あの人がね、アンタのこずを私に䌌おるっお蚀っおたの。
だからアンタは連れおいかない事にした

アンタはアンタのしたいように生きなさい


目の前に通垳ず印鑑が眮かれた



もう譊察にも迎えに行ったりしないから、私はもうすぐアンタの母芪もやめる
これに毎月困らない分振り蟌むから奜きに生掻しおちょうだい。
だからもう私には関わらないでね




あなた










あなた
.........わかった



別に奜きでこうなったわけじゃない...


譊察に行けばお母さんが迎えに来おくれた


私を芋おくれた





お母さんが私を芋る目は冷たかったけど、無芖されるより良かった。



目が合うず芋おくれおるっお思えたから


その目に自分が写っおるっお思えたから...


私にはお母さんがいおくれたから幞せだった








でも、それももう終わり...


倖に飛び出し涙を流しながら走った



どんなに殎られおも痛い思いをしおも泣かなかったのに



お母さんの蚀葉が䞀番痛かった









どれだけ走ったかわからない



ひたすら走り、蟺りを芋るず芋たこずの無い堎所たで来おいた




あなた
    




息を敎えながら歩いおいるずこっちを芋おいる奎がいた



目が合ったが咄嗟にそらした




謊察沙汰になっおももうお母さんは来ない




それなら手を出す必芁も無い







そのたた歩いおいるず声を掛けられた








おい



声のした方を振り向くず



さっき目が合った男だった...





芋ない顔だな....
高校...いや、䞭坊か
あなた
だったらなんだよ




いきなりず腕を匕っ匵られた





ぞえ、お前綺麗な顔しおんな
それにいい䜓しおんじゃん
あなた
したった...



家に垰っお倖に出る぀もり無かったからサラシを取っおいたのを忘れおいた





掎たれた腕を振り解き、たた走った





しかしすぐにたた腕を掎たれ



咄嗟に顔を殎っお逃げた








ふざけんじゃねぞ



必死に逃げた、殎った感觊でわかる...




アむツには勝おない 




でも私の足では逃げ切れるこずも無くすぐにたた捕たった








ドゎッ!!!



あなた
かは!!



お腹を殎られその堎に膝を着いた



あなた
ぐ  は  




お腹を抱え必死に息を吞った





その綺麗な顔...ボコボコにしおやるよ


















その堎で顔を䜕発も殎られ䜕床も気を倱いそうになった...





錻ず口から血が流れた.......






あぁ......綺麗な顔が台無しだな
顔隠しおダレばいいか.......




人のいない路地裏ぞ匕きずられた










あれ、顔やったん


埌から違う奎が来た




あぁ、俺の顔殎ったからやり返した

マゞお前が殎られるずかりケんだけど

りケねヌよ、お前のスカゞャン貞せよ

はなんで

顔隠す

は自分で顔ボコったんだろ....
たぁいいや、次回せよ

ん



私の顔に服をかけた





あなた
やだ



バキ!!!



あなた
う!!!


服がかかっおいる顔を殎られた




うるせヌよ、黙れ












もう私に関わらないでね


















䞀瞬お母さんの顔が頭に浮かび助けを求めようずした....




でもお母さんはもういない...



いくら悪いこずをしおももう迎えに来おくれない





あなた
どうなっおもいいや......




防ごうずしおいた腕の力を抜き地面に眮いた





おやっず倧人しくなった



着おいた服のファスナヌがおろされた




私は目を瞑りそのたたでいた





ぐぁ!!!


テメェ!!!




私の䞊に乗っおいた重みが無くなった



芖界は遮られおいお音しか聞こえない



でもわかる。私の近くで殎り合っおる....






聞こえたのは人が倒れる音が二぀...






おい、倧䞈倫か



私の顔にかけられた服をどかし䜓を起こした





こりゃひでえな...



助けおくれた人は自分のシャツで私の顔を拭いた




あなた
汚い...から

そんなのどヌでもいいだろ
女をこんな殎るなんおクズな野郎だ!!


無敵ず曞かれた癜いTシャツは私の錻血ず口の血で赀くなった



あなた
なんで.....


この街を守るのは俺たちの圹目だ。
すぐに連絡が入っお助けに来たけどこんなに怪我させちたった
あなた
街...
守るっおアンタその制服...




隣町の私でも知っおる...



颚鈎高校の制服だ



クズのクズが集たる䞍良高校......



そんな䞍良校の生埒が街を守る




お前名前は
あなた
癜雪しらゆき あなた

癜雪......
あ、お前....隣町の奎だろ
あなた
......なんで知っお

この蟺近隣の話はだいたい知っおるよ

そヌかそヌか
お前が〝 癜雪姫 〟か
あなた
し、癜雪姫

そ、綺麗な顔した匷い女っおね。
送っおやるよ



話しながら家たで歩いた




䞍思議な奎で自然ずここたできた蚳を話しおしたった



泣きながら歩くず頭をポンポンずし、自分の話もしおくれた



それは斜蚭で過ごした話だった



この人も芪に捚おられたんだ





お前も俺ず家族になれよ
あなた
え

颚鈎が来幎共孊になるっお話がある
だから颚鈎に来いよ
あなた






俺らはみんな家族だ
俺をお兄ちゃんにすればいい
あなた
お兄ちゃん...





歩く足を止めた







あなた
か、考えずく///
りチここだから

あなた
な、名前教えお
梅宮䞀
俺は梅宮ヌだ
あなた
梅宮...侀......。



私はマンションの入口に入り振り向いた




あなた
たたねお兄ちゃん



梅宮䞀
お、おぅ..




この時、笑っおいたなんお知らなかった



でも、私の向かう先は芋぀けた









家に垰りお母さんに最埌のお願いをした



颚鈎高校ぞの入孊ず隣町の家を買っおもらうこず



いきなりの私の申し出に驚いおいたが最埌だずいうこずで聞いおもらえた


















そしお4月になり颚鈎高校ぞず入孊した



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