第6話

🎐Episode.6
1,103
2024/05/09 09:00


教室へ行くとお兄ちゃんが言っていたように二人がやり合っていた



あなた
へぇ…


この長髪の杉下って男もそれなりにやりそうだ…






二人がまた殴り合おうとした時だった









︎︎
あー、あー
︎︎
あいうえお、いうえおあ、うえあおい
えーと、どこのスイッチ押せばいいの?
︎︎
えっ!もう入ってんの!?
言ってよ、もー
︎︎
言ったろ!!!

桜遥
なんだよ

︎︎
諸君!! 入学おめでとーぅ!!!


キィィィーン!!!




あなた
うっ…!!


あまりの大音量に思わず耳を塞いだ…




この声は、お兄ちゃん…




︎︎
バッカ声でけぇよ!!
普通でいいんだよ!
︎︎
____!!、____



さっき一緒にいた柊って人だろうか



お兄ちゃんは怒られていた




桜遥
んだよ、いいとこなのに邪魔しやがって
桜遥
オラァ、続きやん...ぞ



教室内の皆は立ち上がり、ステレオに目を向けている


そしてそれは私も同じ





︎︎
ん゙ん゙、んじゃまぁ気を取り直して
梅宮一
ボウフリウン総代、梅宮一だ
梅宮一
…………、、、
梅宮一
えーー、、ごめん…
言うこと忘れちった…
梅宮一
あぁ、そうだ
お前ら青春しろよー!青春!!
梅宮一
____、____、、


梅宮一
ま、さすがに初日から殴り合いのケンカはないと思うけどな!
杉下京太郎
.......!!!



杉下は慌てて鼻血をゴシゴシ拭いていた



蘇枋隼飛
鼻血は拭けてもケンカしたのはみんな見てるから
桜遥
なんだよ先に手を出してきたのはこいつだろ!!

梅宮一
まぁ…それでな…これだけは言っとかねーとな
梅宮一
お前ら…

梅宮一
街を守れ
梅宮一
オレたちが貰った名前は防風〝鈴〟
その名に違わず、人を 物を 想いを
大切なものを守れ
梅宮一
それがここの唯一のルールだ


クラス全員
「 押忍!! 」




私は黙って立っていただけだったが、クラスの奴らは一体となり姿は見えてないのにお兄ちゃんの言葉に返事をした



あなた
( お兄ちゃん.......カッケェなぁ…///)


目の前にはいないのに…




何故かお兄ちゃんの背中が見えた気がした


いつでもそこにいてくれるような…そんな気がした




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