久しぶりに、大地を踏みしめて歩いていく
ヨーロッパは抜けたが、吸血鬼の姿を見せることはない
人間に紛れて生きていくことに決めたからだ
フランドールはレミリアの背中に隠れて、黙り込んでいる
フランドールはこの時4歳だった
吸血鬼の精神の成長は人間より早いとはいえ、恐怖をなくせるわけではない
というか、いくつであろうと、親が目の前で殺されるなんてことに恐怖を覚えないはずがない
その言葉を聞き、フランドールは安心した
安心して”握った手のひら”を開いた
”足元で砕けた石”の”目”を落とした
フランドールは無意識に能力を使っていたのだ
フランドールはあの日以来、能力の制御がうまくできなくなっていた
性格も、4歳児とは思えない程に暗く、狂ってきてしまっていた
こんな中でも、歩く以外することはない
連日、見慣れない土地を歩き続けて......
1年後.....
人々と上手くかかわりながら明の国につく
本当はインドまで行きたいところだが、そこではヨーロッパとのかかわりが強すぎる
だから、身を置くのは、この明の国になるだろう
そこの国に住む人間達には、レミリア達は紛れ込めるようになった
”人間達には”
気を扱う妖怪には紛れ込めないようだが












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。