ばぁうくんが教育実習をやめてから数日が経った
まだまひちゃんとは話せていない
でも今日の朝一言だけ、
放課後まひちゃんに呼ばれた
今日はいつも以上に授業に集中出来なかった
放課後
涙でぐちゃぐちゃになったまひちゃんは走っていった
何が正解だったかなんてわからない
ただ僕はまひちゃんに謝ることしか出来なかった
家に帰ってベッドに寝転んだ
正直びっくりしたし
なんて言えばいいか分からなかった
僕が恋をしたのはばぁうくんだったけど
まひちゃんも好きだった
ただ友達の好き...だよね。
自分でも分からない
次の日
何となくまひちゃんに会う気になれなくて学校を休んだ
特に何かをする訳でもなくぼーっとする
ただ時間が過ぎていくだけだった
学校に連絡をいれてまたベッドで横になった
ずっと学校を休むわけにはいかないし
ため息がでた
日もだいぶ落ちてきたころばぁうくんから連絡があった
いつか解決しなきゃだしばぁうくんもいてくれるなら行こっかな
僕はばぁうくんが来るのを待った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!