撮影は終わり、スタッフさん達が素早く撮影機材を片付ける。
このモールのOPEN時間は11時。
今の時刻は10時15分。
ありがとうございました、と去って行くスタッフさん達。
撮影は何回やっても普段とは違うことしてるからかすごく疲れる。
ここから普段の業務が始まると思うと地獄…
…しかも今日は特になんか疲れた…
店長「お疲れ様〜
20分くらい2人とも休憩行っていいからね〜」
A「はーい!」
あなた「ふぅ…」
A「あれ、あなた疲れた?」
あなた「いやぁ…疲れたね…」
A「そうなの?
まぁ撮影って確かに疲れるけど…寺西先輩見たから逆に疲れ吹っ飛ぶー!とかかと思ってた」
あなた「いや…逆、かも」
A「逆?」
あなた「拓人がいたから、余計疲れたかも。笑」
A「えぇ?」
本当にドキドキした。
悪い意味で!!!
私たち店員側は絶対に芸能人の方々に話しかけちゃいけない。
それはキツく言われている。
トラブルの元にもなるし、何かあってブランドを取り扱ってもらえなくなったら困るからだ。
だから鉢合わせになった時知らないふりしたのに…拓人の方からまさか引き止めてくるなんて…
めちゃくちゃ冷や汗かいた…
誰もいなかったから良かったものの…
しかも引き止めたくせに当たり障りないこと言ってきただけ!
なんなの、もう!
撮影中に芸能人と話してるとか、下手したら私がクビになっちゃうんだからやめてよ!
A「…あぁ〜なるほど…
それでずっと最後怒ってたんだ」
あなた「え、顔に出てた!?」
A「うーん、まぁそんな出てないけど!私はなんかあなた機嫌悪い?ってちょっと思ってた」
あなた「もーほんとなんなの、なんか話したいことあるんだったらLINEしてくればいいじゃんね!?」
A「あ、そっか、この前LINE交換したのか!」
あなた「いや、してない」
A「…んん!?どゆこと!?」
あなた「拓人がAから私の連絡先聞いて知ってるから、俺から連絡するねって言って、まだ何もしてきてないから私は拓人の連絡先知らないまま」
A「…?そう、なんだ…?」
あなた「はぁ…もう20分だ、戻ろっかぁ」
A「あ、うん…」
あなた「今日は長い1日だ〜」
A ( 連絡してない…?そんなことありえる?
寺西先輩あんなにあなたのこと好きなのに…? )











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!